事件概要:2023年8月2日、東京・後楽園ホールで開催されたボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ後、選手神足茂利(28)は急性硬膜下血腫により意識を失い、都内の病院で開頭手術を受けたが、8月8日に亡くなった。弟の死を受け、兄は9日にSNSで救急搬送体制の不備を批判。特に、救急車を要請してから現場に到着するまで約40分かかり、搬送の遅れが命取りだった可能性を訴えた。
また、医療スタッフの対応や搬送ルートの問題点を指摘し、真の安全対策の構築を訴えた。さらに、同じ大会で浦川大将選手も急性硬膜下血腫で開頭手術を受け、9日に亡くなるという異常事態が発生した。
コメント:ボクシングという競技はその過酷さから選手の安全管理が最重要課題であるはずですが、今回の悲劇的な結果は、対応体制の欠陥を浮き彫りにしました。試合後に必要な医療措置が迅速に行われなかったことが命取りとなり、40分もの搬送遅延が致命的な結果を招いた可能性は否定できません。このような事態が起こる背景には、医療スタッフと大会運営の連携不足が大きいと考えられます。
今後、このような悲劇を繰り返さないためには、まず救急車が会場に常駐し、即時対応できる体制が整備されるべきです。また、試合後に直ちに専門医と連携し、搬送ルートを事前に確保することが最も重要です。
さらに、選手が負傷した際には、頭部に関する深刻な症状が現れた場合に即座に検査を行い、早急な対応が求められます。
ラウンド数を減らすという対応は、根本的な解決策にはなりません。競技の危険性を理解し、選手の命を守るための包括的な対策が今こそ求められています。
ネットからのコメント
1、格闘技ってかっこいいし特に男性にとっては憧れ的なスポーツだったりするけど、改めて考えたら本当に怖い。特にプロボクシングはマウスピース以外、身を守る防具は何一つ付けず、ひたすら相手の身体、特に脳にダメージを与えるために打撃攻撃を出し続ける。深刻な事態にならないよう色々ルールは設けられてはいるものの、基本的には相手を戦闘不能にすることを目的にした特殊訓練を重ねたモンスター同士が手加減なくやり合うんだから、大きなリスクが伴うのは不可避でしょう。今回の不幸な結果は不慮の事故というよりもはや必然であり、しっかり検証した上で、今後は試合会場で必ず救急車を待機させるなどあらゆる策を講じるべきではないでしょうか。
2、この話が本当なら、この2人の犠牲はラウンド数の問題以前に緊急事態に対する興行側の完全な準備ミス・対応ミスになる。
目を疑うレベルです、病院に到着するのに1時間30分は流石に時間がかかり過ぎている…助かる命だった可能性が高過ぎる。緊急事態に対する意識が低くなっていたのは否めない。骨折・脱臼等の命に直結しない事例ならば今まで大事には至らなかったけど、今回の様な重度の症状の際でも同じ対応速度でしか対応出来なかったのではないかと推察出来ます。直近で重岡選手の事例もあったというのに、今回の興行は2人ともが亡くなる異常事態…興行の選手に対する安全対策を見直さない限り、根本的な原因が解決されないとボクシングファンは不安が拭えません。
3、病院まで10分で着くように救急車を興行当日に8時間常駐させても、都市圏相場でも21万円税込しかかかりません。この金額には救急救命士2名の常駐も含みます。命に関わる保険なのだから、予算がなければ出場選手から割り勘で募ればいい。8試合16人としても1人1.3万円でできるわけじゃん。なんでしないのか、興行主はできることをしていない認識を持ち、義務にして欲しい。
4、これは人災ですね。職員の休日手当水増しなど、組織としてのガバナンスに問題がありますね。
選手やファンのための組織運営ではなく、職員や関係者自身の利己的な判断が横行している組織になっているのでしょう。命をかけて戦う選手には不安な環境です。根深そうで簡単ではないでしょうが、早急に改善すべきです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/08dcad57cad7784f0e804a2cd6038c6976920132,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]