広陵高校は2025年8月10日、夏の甲子園への出場を辞退すると発表しました。事の発端は、2025年1月に校内で発生した上級生から下級生への暴力行為が、7月にSNSで告発されたことです。高野連は3月に同校に厳重注意処分を行い、学校側も内部調査を実施した結果、新たな事実は確認できなかったとして出場続行を決定しました。しかし、SNSでの炎上が収束せず、告発内容が拡散。
さらには被害者の親がSNSで実名や顔写真の公開を止めるよう訴えました。最終的に、広陵高校は8月10日に甲子園出場辞退を表明。SNSによる誹謗中傷の問題も浮き彫りとなりました。
広陵高校の対応は初期の段階で十分な透明性と誠実さを欠いており、問題を深刻化させた。学校は暴力行為に対し、事実関係を確認した結果で説明を終わらせるべきではなく、関係者に対して真摯に対応するべきだった。SNSの拡散を受けて、被害者への誹謗中傷はさらに激化し、デジタルタトゥーとして残る恐れがある。今後は、暴力行為の真相を明らかにするために第三者の調査を待つしかない。SNS上での晒し行為が取り返しのつかない結果を生むことを再認識し、初期対応の重要性を改めて認識すべきだ。
ネットからのコメント
1、一番の問題は、高野連が厳重注意で終られたことにあると思います。学校側に落ち度があるとは言え、手順を踏んで報告して出場する事が容認されたのだからそりゃあ出場するよね。高野連は、なぜ厳重注意で終わらせられると思ったのか、そこも検証するべき。
2、本当に驚きました。
1月に起きていた暴力事案がずっと伏せていたとはありえません。当時は「厳重注意」で済ませ、部員も転校してうやむやにされたのに、SNSで詳細が拡散されると酷い行為が次々と明るみに出ました。1月の時点で潔く出場辞退していれば、これほど騒ぎは大きくならなかったはず。学校側や監督の名声や功名心で出場し、初戦勝利から批判を受けた広陵の選手達も被害者です。学校側がいじめを深刻に受け止めて真摯な対応を取らなかった為に中途半端な形で甲子園を去ることになりました。今回の広陵高校の大会途中での出場辞退は甲子園の歴史上最大の汚点となりました。この状況を作った高野連の責任は重いです。
3、今回の問題は広陵だけでなく高野連も第三者委員会を立ち上げて調査すべきだと思います。高野連副会長である広陵の校長などの圧力忖度が無かったのか、処分の内容が本当に適切だったのかなど、管理監督組織としての責任も問われなければなりません。
4、プロに行って活躍した選手についての本を読んだ。高校時代、センバツ出場を決めてチームメイトと喜んでいる写真が掲載されていたが、「後に不祥事が発覚して出場辞退」との説明文が添えられていた。
不祥事とは、コーチの選手に対する暴力だったと記憶している。今回の広陵高校と似たようなケースだと素人考えで思ったが、広陵高校が出場OKとはいかがなものか、と考えていたので、出場辞退は妥当だと思うが、遅きに失した感はある。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0f31a539a693e1047cc00331ad06e46f9aa095ee,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]