中国が戦争の歴史を持ち出し、台湾問題を巡る国際的論争を深めています。特にカイロ宣言やポツダム宣言を盾に、日本が台湾に関わることへの批判を強めており、グテーレス国連事務総長にも書簡を送るなど、日本を国際的に孤立させようとする動きが見られます。中国はこれを戦後国際秩序の要素とし、台湾の中国への回帰の正当性を主張しています。これに対し、高市首相はサンフランシスコ平和条約を根拠に、日本が台湾の法的地位を認定する立場にないと主張しました。
さらには、日中共同声明における台湾の位置づけについても説明しています。中国はこれらの宣言や条約をもとに、自国の主張を強化していますが、中国のこのような行動は歴史的文脈への理解が必要な複雑な問題を含みます。

中国が歴史を持ち出し、国際的な場で日本を孤立させようとする動きには疑問を感じます。日本側の主張に対し中国が従来の第2次世界大戦の歴史を持ち出すのは、国際政治における歴史的な文脈理解の欠如によるものです。問題の本質は、戦後の国際秩序における解釈の違いと、それに伴う世界中の現行の外交関係や制度の間隙にあります。そして、根本にある国際法の解釈問題は、既存のルールが時代の変化に伴って見直されていない点に直結しています。解決策としては、まず国際的な舞台で歴史的文書の再評価とその解釈の一致を図ることです。
また、国際司法機関を介して歴史的条約の法的地位と効果を再確認するプロセスが必要です。そして、国際的な共通理解を得るために、地域の対話メカニズムの強化が求められます。この問題は、特定の国が戦争の過去を利用して現在の外交政策を導くことが正当化されるべきではない、という価値観の対比を明確にしています。
ネットからのコメント
1、経済が崩壊し、あの人口レベルで国民が失業し、大都市の商業施設がゴーストタウン化する。ただでさえ負の感情と過激な言動が国民性となっている中国です。台湾有事、ましてや日本侵略などを民衆の目を反らすために利用目的で行えば、国際社会が流石に許すわけもなく、その代償を習近平のみならず関係ないと逃げようとするであろう中国国民に降りかかるでしょう。どんなに独裁を強めようと習近平の野望はそこで終わりです。そのリスクを習近平が選択するかは分かりませんが、我々はただ傍観し、備えましょう。
2、日本を批判するという意味で、中国が戦争の歴史を持ち出しているとのことですが、戦勝国が呼称する「太平洋戦争」ではなく「大東亜戦争」と正しく表現するべきではないでしょうか。
つまり、日本が開戦するに至った経緯はともあれ、「大東亜戦争」という意味には、「八紘一宇」という信条のもとに、近隣諸国や東南アジアなどを欧米の植民地政策から解放するという目的も含まれているはずです。いずれにせよ、カイロ宣言、ポツダム宣言、サンフランシスコ講和条約などは、戦勝国が敗戦国の日本に対して一方的に押し付けたものに過ぎません。表現を変えるならば、それぞれの宣言や条約などには、現在の価値観とは相容れない、つまり「矛盾」する部分も含まれているということを認識する必要があると思います。
3、中国の「歴史カード」はもはや賞味期限切れだ。今、近隣諸国が求めているのは80年前の解釈ではなく、現在の平和をどう守るかという「規範に沿った秩序」である。日本を「軍国主義」と呼んで孤立させようとしているようだが、実際には強権的な中国の姿勢こそが、日米豪印などの連携を強め、自らを孤立させている。論理的な対抗を続ける日本の立場は、国際社会で明確に支持されている。
4、日本の論者の多くが日中共同声明に関し「十分理解し尊重する」だけ取り上げ「承認」ではないと強調するんですが、日中共同声明を作った際、中国側がこれで納得せず、「ポツダム宣言第8項に基づく立場を堅持する」を追加で盛り込ませたことによって、結果的に承認に近いものになってしまっていることには留意する必要があります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c81914ba274b2640f298f6d5708194440aad3cab,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]