本記事は、戦後の西欧を中心とした世界秩序の終焉を論じています。特にアメリカの単独覇権の崩壊に焦点を当て、新興国、とりわけ中国とロシアが台頭する状況を詳述しています。アメリカは、ドル中心の国際通貨システムや軍事支配などで優位性を保ってきましたが、これらが綻びを見せ始めています。中国は独自のデジタル決済システムを導入し、アジアやアフリカ諸国の支持を得つつあります。
さらに、アメリカの軍事システムは財政赤字の影響で圧迫され、新興国の軍事技術向上に圧倒されつつあります。こうした背景から、新しい世界秩序への平和的移行の必要性が説かれ、日本もまたこの変化に対応して役割を果たすべきだとしています。

現状、西欧社会におけるアメリカの支配が揺らいでいるのは、制度の欠陥が広がり始めたことに起因します。歴史的に支配が集中した体制が長期的には必ずしも持続可能でないことは、過去の大帝国の例が示しています。IMFやドル体制が示すように、特定国による世界経済支配は、他国に経済的不均衡を強いる結果となっているのです。特に中国のCIPS導入など、新興国が新たな秩序を築こうとする動きは、従来の一極支配体制の疲弊を露呈しています。解決策として、1) 多極的な国際通貨体制への移行、2) 国連の改革を通じた新興国の発言力増大の反映、3) 軍拡よりも平等な国際対話に基づく外交政策の推進が求められます。
公平で持続可能なグローバル社会の実現には、権力の過度な集中を是正し、多様な国々が共に発展する道を築く必要があります。
ネットからのコメント
1、長々と論じているが、アメリカの食料自給率は100%を超えていて、食料を輸出している。食料安全保障については、日本は全く改善しようとしていない。食料が自給できないのに、武器ばかり増やしても、安全保障とは言い難い。
2、ローマの衰退の遠因に、平和を愛しすぎて兵役を傭兵に任せたことや、農地からの土壌の流失によって耕作不適地が増え、北アフリカからの輸入に大きく依存せざるを得なかったとか、何かの本に書いてあったかな。中露は兵の損耗とか自国経済なんて西側ほど気にしないから、いざ戦争が始まればウクライナ戦争のように果てしなく消耗を強いられ、西側の方が先にねをあげることになるかもね。
3、数十年前から言われている西欧支配の終焉、アメリカ帝国の崩壊の見通しだけど、当たった試しがない。アメリカは軍事、経済力とも最大であり、並び立つ存在はいないことは変わらないよ。中国もGDPでアメリカを追い抜くと言われたけど、少子化、高齢化で無理だと言われているし。
独裁で統治するしかないために、優秀な人物でも排除するしかないところ。アメリカの利点は中国のような独裁国家から、移民として受け入れることで発展していくところ。
4、一時的なうねりはあったとしても、EUは世界のルーラーであり続ける。考え得るあらゆる手段を使って。ゴールポストを動かすことなど何とも思っていない。世界の中枢機能はアメリカにも譲らない。ましてや新興国なんて。彼らを侮ってはいけない。新興国を敵に回してはいけない以上にEUは敵に回してはいけない。(もちろん米国も)彼らに睨まれ国益を毀損することのないよう、巧妙に立ち回ることが求められている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e264b6423a454d876cb87897ddfd950e3b81cc1b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]