個人向け国債の25年度発行額が年初までに4兆5253億円に達し、6年ぶりの高水準となりました。この額は市場金利の上昇による利率の魅力により、最終的に5兆円を超えると見込まれています。個人向け国債には「固定3年」「固定5年」および半年ごとに変動する「変動10年」の3種があり、利率は日銀の利上げを背景に年1%前後まで上昇。税引き前では固定3年が1.3%、固定5年が1.59%、変動10年が1.39%と、大手銀行の定期預金を上回る金利を示しています。政府は26年度までに総額180兆6920億円の国債発行計画を掲げています。

個人向け国債が高水準を示す背景には、個人資産の変動や、国の財政運営そのものに注目すべき点があります。これは日本の国民が積極的に金融資産を動かしている兆候であり、経済への関心が高まっている側面も表しています。
しかし、それに伴う問題にも考慮が必要です。政府が国債を発行する頻度を上げることで債務総額が増加し、長期的な国の財政安定性に懸念が浮上します。国債の急激な発行で新たな資金調達が進むことは経済刺激になるかもしれませんが、その一方で国民全体の税負担や経済へのプレッシャーが増す可能性があります。
ここで核心を突くべきは、財政収支の透明性と国債運営の効率性です。政府は国債発行における具体的な支出計画を示し、国民に財政の負担を明確に伝えるべきでしょう。また、財政規律を将来も維持するため、国債発行額の制限や発行目的の厳密な審査も必要不可欠です。さらに、個人向け国債においては一層の情報提供や教育強化を図り、投資が国の健全な発展に寄与する構造を構築することが求められます。
最後に、この状況は国家の持続可能な成長と個人責任の調和を図る試金石だと言えます。国債政策の透明性と規律のない国は信頼を失い、長期的には国民経済を停滞させます。一人ひとりがそのリスクを認識し、国債購入に関する判断を慎重に行うべきです。
ネットからのコメント
1、リスクが一番低い債券ですし、変動金利国債は現下の金利上昇局面では安心感がありますね。1年後には換金可能なので、流動性もあります。使う予定のない現金の置き場としては申し分がないと思います。
2、元本保証かつ定期預金より安全で利率も高いので、私も個人向け国債変動10年を1000万円近く保有しています。いきなり1000万円を預けたわけではなく、300万円や100万円といった金額をここ2、3年で数回に分けて購入しましたね。内700万円くらいは購入後1年経過しているので、いざという時はいつでも引き出せますし、半年に一度、数万円の利金が振り込まれるので、そのお金をプチ旅行や美味しいものを食べたりといったささやかな楽しみに使っています。一昔前の定期預金をしていた頃からすれば考えられない程の利息がお金を預けるだけで貰えるので、今後もまとまったしばらく使わないお金は個人向け国債の購入に当てようと思っています。
3、株などの暴落やチャートの上下が気になって眠れなくなるという人は、持ってたら目減りし続ける現金を、最低でも国債や高金利の銀行の円定期にまわしてダメージを軽減する方が良いと思うけど。
4、個人の資金が国債に集まること自体は、決して悪いことではない。家計が直接国債を引き受けることで、市場の安定性は高まり、財政への信認を支える効果もある。特に金利上昇局面では、預金より有利な運用先として国民が国債を選ぶのは自然な流れだろう。しかし現実には、その規模はあまりに小さい。仮に個人向け国債の発行額が年間5兆円を超えても、国全体の国債発行は180兆円規模に達する。家計マネーはあくまで補完的存在であり、巨額の借換債や恒常的な財政赤字を支える力にはならない。個人資金の動員は評価すべきだが、それだけで国債市場が回ると考えるのは幻想である。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8da7876089b888fd0150da0b38c06bf155d699eb,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]