「空の巣症候群」は、子どもが成長し家を離れることで、家が空っぽになったように感じる喪失体験から生じる心理状態です。特に日本では女性が多く経験するとされます。この記事では、60代の主婦が3人の子どもを国外に送り出すことで、家の中が静まり返り、不安やうつ状態に陥った経過が述べられています。夫からのサポートが少なく、精神科を受診した結果、空の巣症候群と診断されました。

この記事は、この状態がうつ病につながるリスクがあることを指摘し、適切な心理的アプローチや環境調整が必要であると説明しています。

この問題は多くの親が直面する現象であり、一人ひとりが持つ役割や自己価値を喪失しないような環境の整備が必要不可欠です。親として忙しく支えてきた年月が、いったん終わりを迎えた時の心理的空洞を埋めるために、例えば自分の趣味や新しい学びの場を見つけること、地域での活動に参加することなどが役立つでしょう。また、家族は小さな頼みごとを通じて感謝を伝えることを心がけ、家族としての絆を深めることが求められます。未来を一緒に見据える姿勢が、家庭にもう一度暖かさと活力を取り戻します。

ネットからのコメント

1、一人っ子、で自分でいうのも口はばったいですが、掌中のタマのごとく育ててきましたが、巣立ったあと、べつに寂しいとは思いませんでした。「ちゃんとやってるかな」「風邪引いてないかな」「ハラスメントにあってないかな」など心配はしましたが…まわりから「寂しいでしょう」とよく言われましたが、むしろ達成感はありました。頑張って育てた子が独立したあと、必ずしもみながみな、空の巣症候群になるわけではないので、ご安心を

2、本当に自分の人生の全てを捧げてきた子どもたちが巣立ってしまったら、人生空っぽになってしまう人が私の周りでも多いです。自慢の息子、娘が自分の前から姿を消したことが現実として受け入れられないんです。子が親離れして大きくなるように、親も子離れが必要で、それには基本的に時間しかないでしょう。

時が経つにつれてだんだん慣れてきます。また、自分が子離れできるよう、気晴らしや趣味を見つけて、今後は自分の人生を楽しみましょう。

3、実は私は子どもがまだ巣立っていませんがもうすでに寂しくて仕方ないです。赤ちゃんや幼少期、小学生の頃よりも世話することも無くなり(塾や習い事の送迎その他)、今はお弁当作りくらい。他に何かあっても大して手間がかからないし一気に楽になってしまいました。しょっちゅう子供が幼かった頃のことを思い出してしまいます。なんかやることも趣味もないし、平日仕事が休みで家にいる時は気持ちが落ち込んで何もやる気がおきません。この先の人生も短いし、未来に希望を持てず鬱ぽくなってしまいます。どうしたら良いのでしょうか。

4、空の巣症候群になりやすい人は、子どもへの依存度が高かった人。子育てに多くの時間とエネルギーを注いできた人。家庭外での人間関係や趣味が少ない人。パートナーとの関係が希薄な人。などだそうです。子育て以外の趣味や学び、夢に再挑戦したり、長い間後回しにしてきたことに取り組むと良いかもしれません。

また、子どもとは関係のないコミュニティに参加し、交流を深めるのも良いでしょう。