イスラエル政府は30日、国境なき医師団やオックスファムを含む約30の国際NGOに対し、パレスチナ自治区ガザでの人道支援活動を停止させると発表しました。この決定は一部団体職員が「テロ活動に関与した」との主張に基づくもので、情報共有の新規定を満たさなかったことが理由です。団体の活動許可は1月1日に取り消され、3月1日までに活動を完全に停止するよう通知されています。
英国や日本など10カ国は共同声明で、多くのNGOが登録抹消の危機に瀕していると指摘し、ガザの医療機関の3分の1が閉鎖する可能性があると警鐘を鳴らしました。対象組織は東エルサレムやヨルダン川西岸でも活動しており、職員や物資の移動にはイスラエル政府との調整が不可欠となっています。

イスラエル政府によるNGO活動の停止措置は極めて深刻な問題を提起しています。この決定は、ガザの住民が依存する医療支援を含む人道的支援を危機に晒し、国際的な人道法の精神に反しています。そもそも「テロ活動」の関連性を曖昧にしたまま、厳格な規定を国際NGOに課すこと自体が、多様な視点と深い議論を欠いた行動と言えるでしょう。まず、透明性のある調査と報告制度を設け、団体の実際の活動内容を公正に評価することが不可欠です。次に、国際社会が一丸となってイスラエル政府に人道支援の重要性を再認識させるための外交努力を強化するべきです。
さらに、ガザ内で直接的かつ持続可能な人道支援の枠組みを築くことが急務です。力と恐れを基盤とした政策は、結果的に地域全体の不安定化を招くばかりです。決して人命に政治的な境界線を引くことはできません。
ネットからのコメント
1、第二次世界大戦のときナチスに散々ひどい目に遭わされたユダヤ人たちでしたが、この時代にガザへ攻撃、これではナチスのことを言えないのでは!現代のミサイル兵器などで一般市民、子供も女性も犠牲になっている。当時のユダヤ人がこの惨状を見たら何と言うだろうか?そしてこのイスラエルの軍事行動を杉原千畝さんが見たらユダヤ人に対してどう考えるだろうか。私は杉原千畝さんを誇りに思う日本人の一人としてイスラエル人に問いたい。
2、民族皆殺しを狙っているようにしか思えない。これが人間同士の現実なんだろうな。日本は戦いを避けると同時に攻め込まれない圧倒的軍事力をやはり維持するべき。それは武器だけでなく教育も必要だと思う
3、今回のイスラエル政府による国際NGOの活動停止措置は、人道支援の現場に深刻な影響を及ぼしかねない決定だと感じる。
テロ対策や安全保障を理由に厳格な管理を行う姿勢自体は理解できるものの、その結果として医療や食料支援が途絶え、最も弱い立場に置かれた市民が直接的な被害を受けるのであれば本末転倒だ。実際、ガザの医療機関の3分の1が閉鎖の危機にあるという指摘は看過できない。国際NGOは長年、紛争地域で中立的な立場から人命を支えてきた存在であり、一律に活動を制限するやり方には疑問が残る。安全保障と人道支援は対立するものではなく、透明性を確保しつつ両立させる仕組みを模索することこそ、国際社会に求められているのではないだろうか。
4、国境なき医師団は紛争に関わる上でそのポリシーをきちんと守ってきたけど、個人は別だし、その個人を縛ることはしない。これはイスラエルの基準では十分に反イスラエル的だよね。イスラエルは民主主義国家の皮を被った全体主義国家だよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b666e6b02bba639f7ce2b95ac95de0eacb7c7fe8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]