事件概要:FIRE(経済的自立・早期リタイア)の概念が注目される中、54歳のKさんは過酷な労働後にITベンチャーを売却し、資産18億円でリタイア生活を送っている。しかし、その生活が息子Uさんに与えた影響は深刻で、Uさんは「働かずに生きる方法」として投資家を目指すも実際は無職状態。一方で、Kさんは息子に労働の価値を理解させようと新たな事業に挑戦し始めた。
Uさんの留学を含む教育費約6,000万円も結果には繋がらず、不労所得の夢を追う彼の将来は不透明となっている。

親が大きな資産を持っていることで発生する社会的な影響は見逃せません。FIREを達成したのは確かに困難な労働の成果ですが、その生活が次世代に対して労働の本質や価値を誤解させていることは問題です。自称投資家であるUさんは、働かずして資産を得ることを目指す一方で、労働によって得られる社会的信用や貢献の価値を見落としています。社会の中で働くことは、単にお金を得る手段だけでなく、社会性や責任感を発展させ、他人への貢献を通じて自身の存在意義を感じる過程でもあります。Kさんが再び働き始めた姿勢は、息子に労働の価値を教える貴重な機会になるかもしれません。具体的な解決策としては、教育制度の見直しや働くことの意義を再定義する社会的対話、そして親世代からのリーダーシップが必要です。
労働を避けることのみを目的としたFIRE志向が蔓延すると、社会全体の活力低下にもつながりかねません。労働の意味を理解した上での経済的自立が、真の幸福に結びつくでしょう。
ネットからのコメント
1、資産を築いたのは人並み以上の努力と、運の賜物で、その資産を運用して生きるのは何の悪でもない。次の世代にもそれを増やす知識やノウハウ、節約の心掛けを教育して引き継がせるのも一つの苦労だろうし全然いいとおもうけど、社会構造として賃金労働者が大半を占めており、お金は自然に湧いてくるものではなく、労働対価として得る感覚(ある意味大半の常識)を少しでも経験させることは、円滑に他人と交流して生きていくための親の義務ではないでしょうか。
2、研究者の僕に18億資産が仮にあっても、絶対にFIREはしない。資産運用しながら、毎年3000万を取り崩して、ラボの運営費と技師の人件費、サンプル解析費などにしたい。これならかなりインパクトの高い論文書けそう。助成金に頼らなくていいので、研究テーマも自由に決められる。達成感も高い。研究者にとっては、これが資産の正しい使い道だと思っている。
まあ、そんな大金ないけど。本当に10億も資産ある人は羨ましい。
3、息子が働かないのは自明の理。親が労働しなくても資産が増える仕組みを完成させたなら息子にそれを引き継がせて、代々不就労で暮らせるようにすれば良い。社会との接点が無ければ財団のような暮らしを代々、すれば良いのでは?不就労を否定されるなら古来からある貴族の存在も否定される。働いて対価を得るだけが働く事ではない。息子はせっかくそのような親の元に産まれたのだから好きな事をして暮らせば良い。ただ家に引きこもって朽ちていくのは良くないから、給料貰う以外の息子のやりたい事が見つかると良いなと思う。世界を旅行したいのならそれはそれで良いと思う。
4、「仕事=お金のため」だけで捉えると、確かにそういう結論になります。けれど、時間を自由に使え、好きなことだけをして生きていたとしても、やがて時間を持て余す瞬間は訪れる。何かに強く依存していない限り、人は遅かれ早かれ「自分は何のために生きているのか」と自分自身に問い始めるものです。労働とは、単なる金銭獲得の手段ではなく、社会や他者とのつながりでもあります。
ネットを通じて多くの人と関わっていると感じる方もいるかもしれませんが、一つの物事を共有し、構築し、成果を出し、誰かに喜んでもらうことと、単に友人としてつながっていることとでは、意味合いが異なります。どの時代においても、余裕を持てる立場になった人間が、「どこで、どのように他者へ手を差し伸べられるか」それが大切なのだと思います。生きる楽しさとは、誰かと苦楽を共に分かち合うこと。個人的には、そう感じています。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a76b12a33c489c37d094dd0f0512d245781d2475,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]