この事例は、60代の斉藤夫妻が娘夫婦からの過剰な経済的援助の要求に悩まされているというものです。年金月額37万円と5000万円の貯金を持つ斉藤夫妻ですが、突如として娘夫婦からの援助の相談が頻繁になりました。初めは孫の習い事の費用の相談から始まり、その後も車検や保険料、七五三の費用、誕生日プレゼントの要求が続きました。そして、娘夫婦はマイホーム購入のために1,000万円の援助を要求しました。

斉藤夫妻はこの要求に対し、老後の生活資金を守るため、援助の線引きを行い、娘に経済的自立を促しました。結果、娘一家はマイホーム計画を見直し、経済的自立を目指す方向へ動くこととなりました。斉藤夫妻も再び孫との時間を楽しめるようになり、家族間の緊張が和らぎました。

この事例は、親子関係における金銭的援助の限界と、その影響を示しています。家族間での金銭援助は、愛情や支えとなる部分がある反面、依存を生む危険性もあります。斉藤夫妻の場合、娘夫婦からの過度な要求が続き、親子間の信頼関係が危機に瀕しました。この問題の本質は、子どもが親の資産に依存しすぎることにあります。解決策として、（1）経済的援助の範囲と限界を明確にすること、（2）子どもへの経済的自立の促進、（3）親子間の透明で誠実な対話が挙げられます。

こうした対策により、親子関係はより健全なものとなり、双方が平等な立場で関係性を築けるでしょう。親は自己犠牲に陥らず、自己の生活を守りながら子どもを支援することが求められます。

ネットからのコメント

1、私も両親が割と裕福そうに暮らしているので、経済的に頼りたくなる気持ちはわかります。しかし、思い返してみると私を育てくれた時に奨学金の世話にならず4年生の大学に行かせてくれましたし、やりたい事もさせてくれました。その反面父も母も非常に節制して自分の着る服すら数年に一度のペースでしか買っていませんでしたしそんな姿を見て過ごしてきました。なので今後は金銭的には絶対に頼りたくないと思っていますし、老後はこちらを気にせずやりたい事をして生きてほしいと思ってます。そしていずれかは両親から受けた恩を自分の子供に返すつもりで私自身も節制して生きていきたいと思ってます。

2、余裕がある世代が、あまり考えもなく「どうせ相続税で取られてしまうのだから使わないと」「自分で持っていても仕方ない」などと言わないほうが良いと思います。世の中には、どうせ税金で取られてしまうなら子や孫の生活や教育資金に出そうと使ってくれる祖父母もいます。

若い世代は仲間内でそのような「祖父母世代が援助してくれた話」も聞いていると思うので、お子さんたちは自分の親も「子や孫のために使ってくれる、という意味」ととらえたのではないでしょうか。もし子や孫のために使ってあげる気がないのなら、「援助をするつもりはないこと」を伝えておいたほうがよいのかもしれません。

3、残念ながら、「娘からは」単に財布としか思われて居ないのが事実じゃ無いかな？私の要求だったら「何でも」叶えてくれると、父母自体が仕向けてしまってます。娘も、孫を出汁に遣って居ますからねハッキリと、宣言するべきです。俺達は、お前の「財布」では無いと。其れで疎遠に成れば仕方が無いと思います。私ならハッキリと宣言をします

4、孫に依存しないことです。娘夫婦はやっと自立したので、次は自分自身のための楽しみを見つけて残り少ない人生を楽しんで生きてきていくのが一番。孫に依存し、孫の成長が自分のすべて！と言わんばかりにそれを楽しみにしてしまうと、いつまでたっても娘夫婦の思う壺となり支援ばかりの人生になってしまうかと思います。

子育てや子への支援の線引きはしっかりすることです。