この事件は、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「赤ちゃんポスト」の取り組みを行政主導で進めることに絡んだものです。国内で唯一赤ちゃんポストを運用してきた慈恵病院の事例を基に、現在、大阪府泉佐野市で行政主導の赤ちゃんポストが設置されようとしています。しかし、行政が責任を持つことで誰がどのように責任を取るのか、運用に関わる課題が浮き彫りになっています。
また、赤ちゃんが預けられた後の対応についても児童相談所との連携が不可欠ですが、その体制が整っているかが課題です。熊本に赤ちゃんポストを設置した背景には、乳児の遺棄が相次いだためであり、匿名での受け入れが女性を孤立させず、相談に繋げることが重要とされています。

このニュースに関するコメント:
赤ちゃんポストの行政主導による運用は非常に重要ですが、課題も山積しています。まず、運用における責任の所在が不明確です。民間の場合は一元的な責任者が明確ですが、行政では混乱が生じる可能性があります。また、赤ちゃんが預けられた後の支援体制も整っていません。里親制度や養子縁組のキャパシティが不足している中、行政が新たな受け入れ体制を構築する必要があります。そのためには、国全体の社会的養護体制を強化し、より多くの人材を確保することが求められます。
更に、匿名の受け入れが大勢の命を救う可能性を持つ一方、相談体制そのものの充実が最重要課題です。この取り組みが成功するかどうかは、行政がどれだけ柔軟に女性たちの状況に寄り添えるかにかかっています。社会の価値観との対比によって、子供の命を守るという最終的な目的を痛感しなければなりません。







ネットからのコメント
1、赤ちゃんポスト、確かにある程度の都市にはあって欲しい、そんな世の中になっていますよね。ただ、日本は養子を迎えるハードルの高い面もあるし、預けられた子どもが幸せな人生のスタートを切れるかは何とも言えない。だからこそ、女性は自ら身を守ることの大切さをもっと知るべきだと思う。また、困った時は行政を通してきちんとそういう人を助けてくれる施設等を紹介してくれる、安全な場所としてより機能してほしいと思う。また、男側の罰則をしっかり法的に決めてほしい。DNAで色々分かるんだから、女にばかり負担を強いるような結果にならないよう法整備を求めます。
2、ゆりかごに預けられた赤ちゃんの育てのお母さんです。色んな意見があると思いますが、実母さんには感謝しかありません。病院まで連れて行ってくれたからこそ本人は今我が家で元気に暮らしています。おしゃべりが上手になり、出来ることも沢山増えて毎日成長しています。お友だちにも優しいと保育園の先生から話を聞いた時には成長のことや優しい子に育ってくれていることを伝えたらたらいいのにとも思いました。
いずれ自分の生い立ちについて知る日が来ます。ゆりかごでのことをマイナスに考えるのではなくプラスにとらえていけるように育ての母としてこれからもサポートしていきたいです。
3、周りのいろんな意見にもぶれず、ずっと赤ちゃんポストを守り続けていてる慈恵病院院長とスタッフに感謝しかないです。いくつの命が救われたことか。途上国で飢えで命を落とす赤ちゃんを救うための募金も物凄く大事だし、赤ちゃんポストもとても大事。赤ちゃんの命は全て等しく尊いものです。
4、赤ちゃんポストが最初に出来た当時も今も多くの反対意見があるけど、この施設により救われた命は子供も親もあると思う。育児を放棄するのでは無く、命を繋ぎ止める施設と捉えています。以前、この施設で育った子供のドキュメントがあったけど、すごく真面目に成長していて救われた気持ちになりました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a30c44ba9c46e00e914f1b03444fd4c9bc0f97fb,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]