2016年7月26日未明、神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で元職員の植松聖死刑囚が入所者らを殺傷。入所者19人が死亡し、職員を含む26人が重軽傷を負った。2020年に死刑が確定。10年後の調査では、知的障害者家族741人の9割超が事件や教訓の風化を感じている。

10年前の惨劇が風化している現実は、社会全体の危機感の不足を示している。19人の命が奪われ、26人が負傷した事件を、加害者個人の異常性だけで片付けることは許されない。根底には、障害者を隔離し、理解より無関心を選んできた社会の構造的な問題がある。偏見を減らすには、学校教育で障害理解を継続的に扱うこと、地域で障害者と接する機会を増やすこと、施設や行政が当事者・家族の声を政策に反映させる仕組みを強化することが必要だ。命の重さを守る社会は、事件直後だけ反省する社会ではなく、記憶を制度と行動に変える社会である。
風化を許すことは、差別を温存することにつながる。障害の有無で人の価値を測る考えを断ち切るためにも、社会は関心を持ち続けなければならない。忘却ではなく、共生への責任を選ぶことこそが、この事件から学ぶべき本当の答えである。


ネットからのコメント
1、障害を持つ子供たちの就学も、広範囲カバーの養護学校から地域の学校へ、と随分と前に移行していると知人から聞いたことがある。ただ、知人のお子さんは重度の知的障害がある為、地域の学校では無理だと親である知人が養護学校への就学を判断したと聞いている。軽度の発達障害と診断される子供が増え、遠方の養護学校へ向かう通学バスは満員で、親御さんによる学校までの送迎が可能ならばそうして貰いたいと連絡もあったそう。
大人になった障害を持つ人の行く場所も、通所施設から入所施設まで順番待ちだそうで。地域移行施策というのは、もしかしたら誰も望まない苦肉の策なのかもしれない。
2、数年前に仕事で偶然被害者遺族の方と話す機会があった。確かに大きな事件だったが、遺族全員が悲観しているかと言うと、そうでは無いとの事だった。「施設費用含め介護費用が本当にきつかった」「自分自身の将来が不安だったがこの事件がそれを解消してくれた」「毎日、(こんな奴いなければ…)といったモラルハザードな考えが浮かんでた」私が話した方もそちら側の方だった。障害者を家族に持つ家庭のリアルな懐具合が垣間見れた。
3、風化してるのはこのニュースに関するコメントの数の少なさでわかる。地域移行は結構なこと。でも入所型、収容型施設のニーズは厳然としてある。入所型だから落ち着いて生活できる人もいるし、保護者にとっても安心できるもの。施設内虐待の危険を回避するのは喫緊だけど。
4、実際に現場で働いています。地域の連携なんて ほぼ無いです。
腫れ物に触るような 見てはいけないような 見ないようにしているような そんな感じしかありません。あの事件があっても 現場は体制は何も変わっていません。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5ca208ac6744b92be67982af83075220f6f3a798,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]