政府は22日に自衛官の処遇改善に関する会議を開催し、高市総理は給与引き上げに関する「俸給表」の改定を2027年度に前倒しするよう指示しました。背景には、安全保障環境の厳しさが増す中で、自衛官の人材確保が至上命題とされていることがあり、国家安全保障戦略などの改定時期と合わせて給与改定を行う方針です。自衛隊創設以来初の本格的な改定であり、小泉防衛大臣もこの方針を受け入れました。

これにより、常態化している自衛官の定員割れの解消と人員確保を目指しています。

自衛官の給与改定前倒しは、政府の防衛に対する政策がいかに欠陥を見せていたかを明るみに出した出来事です。定員割れが常態化している現状、それが士気低下を招いていたことは明白です。制度の欠陥としては、給与改定の遅れが挙げられ、これは人材流出を招く要因になっていました。まず、軍事人材の確保には給与水準を市場と比較して優位にすることが必要です。次に、自衛官への福利厚生改善を図り、職場環境をより魅力的にすることが必要です。最後に、防衛戦略と人材政策のシンクロナイズを進め、多様性を持つ人材を迎え入れることが求められます。現状の対応は遅きに失しましたが、価値観が国防と一致する強固な人材基盤の構築が今後の課題となります。政府は今こそ真に国を守るための変革を進めるべき時です。

ネットからのコメント

1、自衛官の定員割れが続く中、処遇改善の前倒しは妥当な判断だと思います。命を懸けて働いている隊員が、誇りを持って仕事ができる環境を整えるのは国の責務でしょう。人材確保や離職防止のためにも、着実に進めてほしいです。言葉だけで終わらせず、現場の声を反映した具体策を期待しています。国を支える仕事として、正当に評価されてほしいです。

2、処遇改善はぜひやってほしい。国会議員の給与アップよりこっちの方が重要だぞ。それから自衛隊の福利厚生施設の改善もお願いしたい。空自のF-15パイロットが家族と一緒に赴任地へ行ったら、ボロボロの宿舎で住めないということで泣く泣く自衛隊を除隊したって話もあるくらいだぞ。国の防衛という崇高な理念をもっていても家族の生活も大事だからな。

3、自衛官の待遇の基本中の基本である俸給の改定は迅速にやってあげてほしいですね。そして災害出動などでの手当ても大幅にアップしてあげてほしい。別の記事で空自のスクランブルの際の危険手当が1,000円だと書いてあって本当に驚いた。正にこれこそやり甲斐搾取の最たるものですよ。

高給とは言いませんが、命の危険に見合う適正な俸給にしてほしいと思います。そして官舎などの各種設備の更新もやってほしい。震災時に官舎が倒壊したなどなったら話になりませんからね。

4、日本の自衛隊ほど、災害救助など様々な戦闘以外の危険な業務を大変安い賃金でさせられている軍隊はないのでは無いだろうか。できれば次年度から、給与を引き上げてほしいものだ。新型兵器の購入も大切だが、国防を担う優秀な人材を多く雇うことは更に大切な事だと思います。