今回の「M-1グランプリ2025」では、優勝した「たくろう」が話題の中心ではありますが、それ以上に注目を集めたのは審査員を巡るやり取りでした。司会の今田耕司が審査員紹介で哲夫を飛ばし、哲夫自身がそれを「今注目の人」としてユーモアを交えた発言で返す一幕があり、場の緊迫感を引き立てました。以前からの粗品と哲夫の論争が背景にあり、審査の公平性や意義について改めて問われる大会となりました。
今回は、粗品が「THE W」で見せた指導的な審査と異なり、「M-1」特有の技術と芸の勝負として捉えられました。トップを決めるこの舞台では、審査員の発言がネタの評価に大いに影響を及ぼすため、参加者にとってはプレッシャーが高まる状況でした。
今大会は、審査員と司会者のやり取りが注目され、舞台裏の緊迫感が一層増す事態になりました。しかし、この状況は重大な課題も露呈しています。審査員が公平かつ技術的な評価を行うべき「M-1」において、個人的なやり取りが舞台を支配するのは異常です。現行の審査制度がこうした状況を許してしまう背景には、審査員の役割や責任が明確に規定されていないという欠陥があります。この問題を解決するためには、以下の三つの具体策が考えられます。まず、審査員選定基準の透明化と、参加者や視聴者に対する明確な説明を実施すること。次に、公正な評価を保証するための審査基準を厳密に設けること。そして、審査員の役割を評価するシステムを導入し、改善のフィードバックを行う場を設けることです。このように、審査の透明性と公平性を高める努力が求められます。
真の競技を目指すならば、ネタ以外の要素に引っ張られない環境を作るべきです。それがM-1の本領であり、芸人の矜持を尊重する唯一の道でしょう。
ネットからのコメント
1、ミルクボーイ駒場さんがラジオで「主役は出場者であり自分(審査員だから)は脇役」。決して前に出ずに出場の芸人に点数をつけていた。今大会はハイレベルな戦いだった。審査員も独特の切り口で出場者へのコメントをしていた。最終決戦ほど悩まされたと思うよ。だけどたくろうの爆発力があった。ジャッジする方も大変だしそれをやってきたレジェンドの芸人さんにリスペクトです。そしてM-1審査員には粗品さんは不要という結論にたどり着いた感じです。
2、M-1が今回のような高レベルを維持できてる内は、粗品はM-1には要らないな。今回のような大会に粗品が審査員でしゃしゃり出てたら、ノイズでしかないし、邪魔すぎる。哲夫の言った「出場者が主役」ってのが全て。
3、M-1がいきなりネタに入らないのは審査員たちの力量のある人たちが平場で前座をすることで会場を温めている、前説的な意味があると思ってます。
視聴者からすると長いと感じるかもだけど、やはり芸人のトップが揃った状態で時事ネタや去年の振り返りで会場の空気を温め、さらにはネタを披露する芸人たちの掴みのネタへのネタ提供をしていてさすがだなと感じました。この辺りは昨年くらいか特に感じ出したし、今田耕司はさすがの司会者ぶりだなと改めて思った今大会でした。
4、M1ファイナルの審査員、若返ったがその不安を払拭するような良いコメントが続いたと思う。再考してほしいのは準決勝や敗者復活戦の審査員。特に敗者復活戦一次戦の会場審査はちょっとどうなのそれ、っていうのが目についた。やはりプロの漫才師にきちんと審査してほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e9453e9394965ee42ea104295c74b29a27978e97,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]