北朝鮮の首都平壌では、近年、自家用車の増加が顕著になり、交通渋滞や駐車場不足が新たな課題として浮上している。ロイターが確認した映像や衛星画像によれば、かつては閑散としていた道路に車列が現れ、従来空いていた駐車場が満車となった光景が見られるという。また、多くの車両が中国などから密輸されているとの指摘もあり、国連制裁違反が懸念されている。さらに、北朝鮮は個人の自動車所有を認める法律を改正し、経済活動の一環としてレンタカー事業も拡大している模様。こうした動きは、北朝鮮が車社会への移行を進めている一方で、その結果、新たなインフラ整備や政策課題が顕著化していることを示している。

平壌の「マイカーブーム」によって新たな経済的ダイナミズムが生まれる一方、そこには深刻な問題も潜んでいる。車両の多くが中国から密輸されたものであり、国連制裁に違反している可能性は看過できない。
このような状況は、国際社会の制裁や規制が十分に機能していないことを浮き彫りにしている。さらに、急激な自動車普及による交通渋滞や公共インフラの不足も、都市計画の未熟さを露呈している。
北朝鮮の持続可能な都市開発と社会的安定には、少なくとも以下の対応が必要だろう。まず、公正な国際ルールに基づいた制裁の遵守を強化するため、関係国間の協力メカニズムを再構築すべきである。次に、中国や他国との協議を通じて、密輸問題をさらに厳格に取り締まる体制を構築することが求められる。そして、急増する交通量に対応するための都市インフラ整備や、公共交通機関の拡充に向けた長期的な計画の策定も不可欠だ。
現代社会において車は私たちの暮らしを象徴する便利さのシンボルである一方、その恩恵を持続可能にするには責任と計画性が伴うべきだ。北朝鮮の動きは「進歩」を模索する一方で、多くの課題を未解決のまま抱え込んでいる。その矛盾を直視しない限り、真の発展からは遠い未来が続くだろう。
ネットからのコメント
1、かつて「北朝鮮=極貧で何も発展しない国」というイメージだったけれど、平壌で個人車両が増え、渋滞や駐車場不足まで起きているのは見逃せない変化だと思う。
もちろん制裁逃れや格差の問題はあるにせよ、都市インフラや消費文化が少しずつ形成されているのは事実。日本では「北朝鮮だから遅れていて当然」と無意識に見下す空気もあるけれど、その間に相手は核・ミサイルだけでなく、経済や生活水準の底上げも進めている。人口減少と停滞感が続く日本こそ、危機感を持たないといけない。“あの北朝鮮ですら変わろうとしている”のに、日本だけが現状維持で大丈夫だと思っているなら危険だ。世界は想像以上のスピードで動いている。
2、北朝鮮関連のニュースは、国営メディア経由だと自国をよく見せるための誇張もあるのかなと身構えてしまいますが、今回は海外メディアの報道で、しかも衛星画像でも確認されているとのことで、実際に平壌ではある程度車が増えているのだろうなと思いました。ただ、それが一部の富裕層に限った話なのか、一般市民にも広がっているのかは気になります。地方ではまた全く違う景色なのかもしれませんね。
3、平壌とそれ以外では大きな格差がある。簡単に言えば首都は北朝鮮の中の外国。
住民は規制され、住むのは一部の特権階級である。北の国民が豊になった訳ではない。
4、道路整備 交通ルール 自動車整備など大丈夫なのか?車検や税金などあるのかな?ガソリンスタンドや整備工場などは?気になる事が山ほどあるね
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6251a28e5a9115a79d540c9dcfe7d3d6de02a098,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]