カンボジアでの腎臓移植を仲介し違法に利益を得た疑いで、東京都内の団体が警視庁に摘発された。女性患者は数年間の腎不全を経て海外で生体腎移植を受けたが、帰国後は移植専門医がおらず、臓器売買への関与が疑われて3か所の医療機関で診療を断られ、4か所目でようやく受診できた。摘発された関係者は約20年間にわたり海外移植を仲介したとされ、カンボジアでは2016年に商業目的の臓器移植を禁止し、違反には最大20年の禁錮刑が定められているが、違法な臓器売買の実態が続いている。

違法な海外臓器移植は、患者の命を救う希望につけ込み、人の命を利益の対象へ変えてしまう極めて深刻な問題だ。仲介団体が「安全」や「支援」を掲げても、帰国後の医療体制まで確保できず、患者が治療も受けられず孤立する現実は制度のほころびを物語っている。背景には国内移植の不足だけでなく、海外仲介への監視や情報共有の甘さもある。
第一に、海外移植仲介業者への監督と処分を大幅に強化すること。第二に、帰国患者を適切に受け入れる専門医療ネットワークを整備すること。第三に、国内移植体制や相談窓口を充実させ、違法仲介に頼らない選択肢を広げること。命を守る医療は、法の抜け穴や利益で左右されてはならない。患者も提供者も犠牲にする仕組みを放置する社会より、透明性と倫理を貫く医療こそが本当に信頼される社会をつくる。
ネットからのコメント
1、例えば…自分、もしくは自分にとって大切な人が、臓器移植しないとダメだが、すればなんとかなる状況で、資金他、できる状況が揃っていて、でも正式な移植ができない状況ならどうするか…。もちろん「正しい」と言うつもりは無いが、「完全に否定」もしづらいというのが本音です。臓器移植が、完全に誰かの不幸の上に成り立つ事の無い日が来る事を願います。
2、助かりたいという患者の気持ちは理解できます。しかし、その命が貧困層の臓器売買の上に成り立つのであれば、それは見過ごせません。一方で、帰国後に治療を拒否されれば命に関わる。
どう転んでも得があるのは摘発されたNPO法人であり、こうした団体は一つではないような記事も過去に出ている。違法行為は捜査・処罰しつつ、医療は切り離して提供する体制を整えなければ、患者は闇に潜るだけです。「違法だから診ない」ではなく、「診るが通報する」という医師の対応は、法律と医療の秩序と人命の全てを守ろうとした現実的な判断だったと思います。
3、そこまでして生きていたいのかな?私は生きた他人の臓器を移植してまで生きたいと思わない。個人で海外に行って手術を受けるのだから、相当の費用は発生するでしょう。お金のある人が勝ちって事でしょうか。早くips細胞を使用して臓器移植が出来る様になって欲しいです。
4、海外で違法臓器手術に手をつけなんて、難病を患う患者さんにとっては藁にもすがる思いなんでしょうね。一方で、違法な仲介や臓器売買は許されません。こうした事件をなくすためには、仲介組織の摘発だけでなく、患者が違法な移植に頼らなくて済む環境づくりや正しい情報提供も大切だと思います。ドナー側の事情も含めて、透明性のない仲介がまかり通っている現状は、変えていくべきだと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ee0d5060ca5010539d0b49972267201040142da2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]