2020年、茨城県古河市の介護老人保健施設で入所者2人の点滴用チューブに空気を注入して殺害したなどとして、殺人2件と窃盗の罪に問われた元職員の赤間恵美被告(40)に対し、水戸地裁は7日、約7カ月に及ぶ裁判員裁判の末、殺人1件を無罪、もう1件を有罪と認定し、懲役20年(求刑・無期懲役)の判決を言い渡した。審理では被告が黙秘を続け、証人132人の証言や状況証拠を基に判断が行われ、裁判員6人は証拠整理や判断の難しさを語った。

裁判員制度は市民の感覚を司法に反映させるための仕組みだが、7カ月もの長期審理と132人もの証人を前に、一般市民へ過大な負担を強いる運用は見直すべきだ。黙秘権は当然保障されるべき権利だが、それを前提としても、証拠の整理や争点の可視化が不十分では、裁判員は膨大な情報の中で判断を迫られるだけになってしまう。
まず、争点を絞った審理計画を徹底すること。次に、証拠や証言を体系的に整理した資料を裁判員へ提供すること。さらに、長期審理では心理的負担への支援や休廷制度を充実させること。この制度で最も守るべきなのは「市民が安心して公平な判断を下せる環境」だ。裁判員の忍耐に頼る司法ではなく、誰もが納得できる審理を実現する司法へ進化させなければならない。
ネットからのコメント
1、ここまで長期間にわたって黙秘を続けることができた被告の精神力の強さに驚くとともに呆れるというかなんというか。本人が何も話さないのであれば裁判員の皆さんも証人の証言を頼るしかないわけで、それ故の大量の証人の登場になったんでしょうね、事実は被告だけが知っていることだと思いますが、下された20年の拘禁刑の間によく考えて反省してほしいですね。
2、どちらも無罪となる可能性があったと思うので、一先ず一人に対しては有罪認定されたことは良かったです。鈴木さんは解剖自体が行われておらず立証は難しかった一方、 吉田さんは解剖が行われたことから有罪につながったのだと思います。
直接証拠がなく状況証拠を積み重ねた事件で、非常に難しい裁判だったと思いますが、体内から一定量の空気が自然発生したとは考えづらく、外部から注入された可能性が高いと認められた点は安心しました。こうした医療、介護現場での事件は犯罪を想定した環境ではないため、そのような人間が紛れ込んだ場合には立証が非常に困難になり得ます。表面化していない問題も実際には多くあるのではないかと思ってます。定期的に職員による医療を使った犯罪が起きている以上、 室内のカメラ設置は難しくても、せめて居室に近い所にカメラ設置し、誰が、いつ、出入りしたか位は証明できる環境が求められると思います。
3、こういう事件の犯人を捕まえて罰を与えたり冤罪を防いだりする為にも、病院や介護施設、幼稚園保育園等にはもっと防犯カメラを増やすべきだと思う。冤罪は絶対にあってはならないけど、逆にいうと犯罪は見つからない様に行われるものだから物証が集めにくい。あの部屋にその日のその時間に入ったのは誰かと聞かれても、毎日同じ様な仕事をしていると、それがその日のことなのか前の日のことなのか記憶も曖昧になる。
昨今は病院も介護施設も幼稚園保育園も人手不足だし経営も厳しいことから、そういう防犯カメラの設置などには国や都道府県などがしっかりと補助を出して欲しい。絶対に無くなってはいけない職業の人たちが安心して働ける職場にして欲しい。、
4、結局これも被告側の作戦勝ちで、裁判官が疑わしきは罰せずを恐れひよってしまった結果ですね。こういう裁判を見せられると、被告となったら明確な証拠が無いものは否認や黙秘しておいた方が得だという悪い事例になっていきそう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bf99a547653178e75dcc6c4c012bc69b7b06d1fc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]