事件概要:2025年8月7日、社会学者の古市憲寿氏が自身のX(旧Twitter)アカウントで、香川県の旧香川県立体育館(通称:船の体育館)に関する解体計画に異議を唱えた。1964年に竣工されたこの建物は世界的建築家・丹下健三氏によって設計されたもので、老朽化と耐震性の問題から香川県は解体を進める方針を示している。しかし、市民らは保存と再生を求めている。
解体工事の入札手続きが進む中、古市氏は10億円をかけて解体する意図を批判し、民間企業が再生に参画すると申し出ていることを指摘。「今さら計画変更ができないのは理解できない」とし、解体の前に活用方法を見つけるべきだと訴えた。
コメント:香川県の対応には疑問が残ります。明らかに、文化的価値を持つ旧香川県立体育館が無駄に解体されようとしている状況は異常です。民間企業が支援を申し出る中、なぜ10億円もの予算をかけて解体するのか、その理由が理解できません。まず、香川県は積極的に再生策を模索するべきで、文化財を守ることが重要です。具体的には、再利用可能な建築物としての価値を検討し、専門家と市民の意見を取り入れた再生計画を立案するべきです。また、他の地方自治体の成功事例を参考にし、保存活動に対する補助金の活用を進めるべきです。
再建築のために大金を使うよりも、すでにある資源を活用することこそが本当に効率的で社会的に価値のある選択です。
ネットからのコメント
1、既に決まったこととして解体に賛成する方も多いとは思います。また、再利用の方法が未定なので解体に賛成する方もいらっしゃるようです。ただ、歴史的に価値のあるものは、その存在に価値があるのであって、利用法等は後付けでついてくるものでしょう。もしこれがそこまで残す価値のないものであるならば、解体賛成の方の意見が正しいことになりますが。解体後にしまった、とならないように、検討は十分してほしいとは思います。
2、かなり似た話で宮崎県都城市の旧市民会館の例がある。世界的建築家である菊竹清訓氏設計の会館で、文化的価値はあるもののその後の維持に莫大な費用が掛かり、且つその対策も恐らく無意味になることが予想されるくらい、構造的に問題のある建物で、市民活動で一度は解体阻止され、地元私立大学が借り上げて暫く使ってたが、結局は使い物にならず賃貸契約を解除し、最終的に解体に至った。反対する人は、結局無責任でしかない。
建築を分かってない人は、維持の意味をよく理解できないまま声だけは大きい。
3、残せと言ってる団体は、この建物を残してどう使うのかっていう計画を示してないんだよねつまり耐震補強と補修に掛かる費用は、県民へのこれこれのサービスが提供できるから、金額に換算すれば10年でペイ出来ますとか、残すことによる利益を主張できなかったんだよね単に耐震補強できるから、貴重だから、だけではダメなんだよ
4、体育館として様々な観点があるだろうから、建て替えが良いかどうかはともかく、この建築物としてアート的にもすごく魅力的ではあるね。香川や瀬戸内海はアートの地域としても魅力高まってるので、勿体ないというのもわかる気がする。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/08bd44fc9ec2d4cdbd633df3a21f56f6ad3f2e63,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]