商船三井のコンテナ船「ONE MAJESTY」は、ペルシャ湾内で3月11日未明に衝撃を受け、船体2カ所に穴が開いた状態で停泊していた。原因や攻撃の有無は不明だったが、浸水の恐れはなく自力航行が可能だった。7日、同船がホルムズ海峡を無事通過したことが判明した。4~7日には日本関係船舶13隻の通過が確認され、湾内に残る船舶は18隻、船員は約500人となった。当初は45隻、日本人24人を含む約1100人の船員が足止めされていた。

国際物流を支える船員が、戦闘や政治的対立の影響で危険な海域に取り残される事態は、決して「やむを得ない」では済まされない。今回、無事に通過できたことは幸いだが、船体に穴が開く事態が起きながら原因究明もできず、多数の民間船舶が長期間拘束された現実は、国際社会の危機管理の弱さを示している。問題の本質は、軍事衝突時に民間航路と乗組員を守る明確な仕組みが不足していることだ。
今後は、①危険海域の早期情報共有と航行判断支援の強化、②国際機関による民間船舶保護ルールの整備、③企業と政府が連携した緊急退避計画の常設化が必要である。経済活動を守ると言いながら、最前線で働く人命を危険にさらす社会は本末転倒だ。安全を後回しにする政治より、人命を最優先にする国際秩序こそが本当に守るべき価値である。
ネットからのコメント
1、13隻が無事ホルムズ海峡を通過できたとのことで、まずは良かったです。当初は45隻がペルシャ湾内に留め置かれていたとのことですが、今回の通過で残りは18隻まで減ったとのことで、一日も早く全ての船舶が安全に脱出できることを願っています。今後、これらの船が再びペルシャ湾へ原油を積みに向かうのか、それとも整いつつある代替調達ルートを利用するのかは分かりませんが、いずれにしても湾内に留め置かれたままの状況から前進したことは良いニュースだと思いました。
2、少しずつ出てこれてるのは良かった健康状態もいいとの事で自分が持病持ってて薬手放せない人間なだけに、船員の人達は大丈夫だろか?って気になってたから。
3ヵ月分薬持っていったら戦争で移動出来なくなり足りなくなった…とかじゃシャレにならんしなぁほんと良かった
3、イラン側も日本は米国の同盟国ではあるが元々敵対している理由でもなく、日本が米国のイラン攻撃に参戦していない事も日本船籍通過の考慮に入れているのかもしれません。停戦が実現したら日本側の人道、インフラ支援も必要でしょうし少なからず米国とのパイプとしても友好関係を残しておきたい国なのだと感じます。残る船舶に関しても丁寧にイラン側と交渉して、できる限り早く日本へ帰港できる様にして頂きたいと思います。
4、日本関係船13隻がホルムズ海峡を通過できたことは一歩前進ですが、これで危機が終わったとは言えないと思います。日本は原油の多くを中東に依存しており、ホルムズ海峡が止まれば、燃料価格、電気代、物流、産業活動に直撃します。今回、船体に穴が開いた商船三井の船も含まれていたとのことですが、原因が不明な以上、攻撃と断定するのは避けるべきです。ただ、船舶の安全確保が極めて難しい状況だったことは分かります。
政府の外交調整で通過が進んだのは重要ですが、同時に日本のエネルギー供給が中東情勢に大きく左右される現実も浮き彫りになりました。備蓄、調達先の分散、海上交通路の安全確保を本気で進める必要があると思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/98a90a8ca69cfd435713b90afc3828043eb4aa20,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]