未来高校富山の野球部が、夏の甲子園に初出場することが決まり話題を呼んでいる。創部8年目の同校は、全校生徒24人中23人が野球部員という特異な状況だ。監督は元ヤクルトの角富士夫内野手の息子、角鴻太郎氏。特に注目されているのは、145キロの速球を誇る江藤蓮投手で、プロからも注目を浴びている。さらに、部員22人が県外から集まり、寮生活をしていることから「外人部隊」との批判もあるが、これは時代遅れとも言える。
しかし、実際には、未来高校富山は愛媛県松山市の通信制高校「未来高等学校」の学習支援施設であり、野球部員は松山本校に本籍がある。そのため、野球部の成り立ちや代表選手選出に関して疑問を呼んでいる。とはいえ、富山県初の甲子園出場を果たし、優勝を目指して戦いを挑む。
未来高校富山の甲子園出場は、まるで現代の“野球強豪”を狙ったシステムのように感じられる。富山県の野球の歴史を考えると、名門がひしめく愛媛県からの人材が集結している事実は、少なからず疑念を呼ぶだろう。しかし、特に驚くべきは、その規模の小ささと、県外出身者ばかりで形成されたチームの特殊性だ。システム上、野球部が愛媛の本校に本籍を置いていることも、名門校の一員としてのプライドや、地域の連帯感に対する懸念を強調する点となる。
甲子園という舞台に立つ以上、どんな背景があろうとも、そのチームに持ちうる力を最大限に発揮する必要がある。
しかし、この“外部から集められた”チームの存在が、地方の高校スポーツの発展を阻害している可能性もある。それを考慮し、システムの健全性や選手たちの本当の成長を促す方向性が重要だろう。
ネットからのコメント
1、正直、富山県民としてはこの記事は雑音そのもの。応援したい気持ちしかない。というのも、未来富山の寮がある魚津市の「新川学びの森天神山交流館」はコロナ禍で廃止の予定だった。田舎の山中にある宿泊施設なんだから仕方ない話だと地元の誰もが諦めていたが、未来富山が寮として年間契約を結んでくれたお陰で存続することができた。こうして田舎町で積極的に活動してくれて経済を動かし、他県から来てくれた生徒たちが富山の土地に馴染んでくれて、数十年ぶりに魚津市から甲子園出場校を輩出する快挙を成し遂げてくれた。感謝してもしきれない。ぜひ富山県民の悲願である夏甲子園ベスト4まで勝ち進んで欲しい。期待してるよ!
2、野球特化型にして甲子園出場し高みを目指すのは素晴らしいとは思う。ただ野球漬けで碌に勉強をしてこなかった彼らの将来が心配になる。
皆がプロ野球選手になれる訳ではない、ちゃんと卒業後のキャリアを支援してくれるのかが気になる。
3、通信制と言うことで、野球に取り込める時間は他の学校より多く取れると思う。ただそれは、もう部活動の粋を出てしまってるのではないかなと思います。
4、どんどん野球人口が減り続けていく中で高校の野球部の多様化もあって良いと思うんですけどね。今までにない形の野球部がたまたま富山県にあるって事で受け止めたら良いと思う。ただ授業時間の短さは流石に気にはなりますよ。せめて午前中いっぱいは学習に励むようなシステムに学校側で改善してもらいたい気はします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9f7f7910c4a2dc945f41211cf613e48bb6a26bff,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]