事件概要:広島原爆の被爆体験を伝えるため、VR(仮想現実)技術が活用される取り組みが行われている。2020年に亡くなった児玉光雄さんの体験が映像化され、VR体験会が広島市内で開催された。体験会には125人が参加し、映像では爆心地から850メートルの距離で被爆した児玉さんの悲惨な体験が描かれ、参加者は衝撃を受けた。児玉さんは当時、約150人の同級生とともに校舎内にいたが、戦後復学できたのは19人のみ。
生き残った後も証言を続けており、その体験を後世に伝える努力をしていた。
コメント:VR技術を使って、あの痛ましい歴史の一部を現代に再現し、後世に伝えようとする試みは、非常に重要である。若い世代に戦争の悲惨さを伝えるために、ただ記憶を保存するだけではなく、感情的に訴える手段を使うことは、その効果を高めるだろう。しかし、こうした取り組みが必要である背景には、被爆者の証言が減少し、忘れ去られつつあるという現実がある。このような取り組みがもっと広がり、社会全体で記憶を繋ぎ、学び続けることが求められる。VR体験で得られる感動や衝撃が、過去の出来事を単なる歴史ではなく、今生きる私たちに強く響く教訓となるべきだ。
ネットからのコメント
1、色々な意見が出るのは当然だけど、私はやり過ぎとは思わない…VRで疑似体験、今の流れだと本当に同じ経験をする人が出てくる可能性も考えられる…日本に限らず世界のどこでも同じ思いをする人は出て欲しくない…疑似体験でそれを無くせるかどうかはわからない、でもしないよりは確実に核兵器の怖さを世に広められるし、それが抑止力になると思う
2、あまりに残酷な映像なら賛否両論あって当たり前だけど、アイマスクの中の映像を映画として世界に配信することはできないのかな。何で原爆を落とした加害者側は原爆の映画を作ることができて、落とされた側の日本は作らないの?日本は、諸外国からの批判や顔色を窺ってばかり。確かに日本は加害者側の側面も大きいけど、被害者であることも事実で、歴史を正しく伝承するというなら、加害者と被害者の両方の側面から捉えた記録が不可欠だと思う。
3、50代の私の経験ですが、戦争の情報に触れるたび恐怖で萎縮してしまい子供時代から世の中が真っ暗に見えてのびのびと育つことができなかったと感じます。恐ろしさを伝えるよりも「なぜ戦争をしたのか、しないようにするにはどうしたらいいのか」に焦点を当ててほしいと感じます
4、VRでしたとして、それを見た後にケアが必要なことにならなければいいのですが。心に影響が出る内容であることはいろんなものを目にして分かりますから。あくまで自己責任で見てもらうならいいとは思います。社会勉強の一環として取り上げ、本人の意思とは関係なく見せるようなことはやめて欲しいと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bcbccbd373796f143c6476b3b5c2984dd7054689,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]