2025年1月から6月の農林水産物・食品の輸出額が8097億円となり、過去最高額を記録しました。前年比で15.5％の増加を達成し、2002年の統計開始以来、上半期としては最高の実績です。日本食の人気が高まり、特に欧米を中心に日本食レストランが増加したことが背景にあります。また、中国からの水産物輸入停止が続く中で、米国やベトナム向けのホタテ貝や、健康志向の高まりを受けた緑茶の輸出が大きな伸びを見せました。

今後、米国の15％の相互関税が懸念されていますが、同時に中国は日本産水産物の一部輸入再開を発表しています。農水省は関税の影響を分析し、2025年に2兆円の輸出目標達成を目指しています。

輸出額が過去最高に達したことは、日本の農水産物や食品の国際的な競争力を象徴していますが、同時に市場の変動にはリスクもあります。特に、米国の関税強化は日本の輸出業者にとって大きな打撃となる可能性があり、その影響を十分に検討し、対応策を講じる必要があります。こうした状況に対して、農水省は次のような取り組みを強化すべきです。

まず、輸出先市場の多様化をさらに進め、特定の国や地域への依存度を減少させることが必要です。次に、品質の向上や差別化を図ることで、競争優位性を確保するべきです。さらに、価格競争に巻き込まれないために、日本産農水産物のブランド力をさらに強化し、付加価値を高めることが求められます。

最終的には、国際的な貿易摩擦に対応できるだけの柔軟性と、危機管理の体制を整えることが、持続可能な輸出拡大への鍵となるでしょう。

ネットからのコメント

1、国内でコメが足りないのに輸出するわ足りないからと輸入するのは本末転倒ではないのか。農産物の輸出増加により農家などの生産者が潤って日本の第一次産業の活性化に繋がるのであれば素晴らしいが、あまりそういう話も聞かない。仕事で東南アジアに物を輸出する人と話したが日本の果物の人気が凄まじく、何でも良いからとにかく持ってこいと言われるそうだ。輸出産品によって生産者の儲けは相当な差があるのだろう。

2、国内で売るより海外のほうが高く買ってくれるとなると、ビジネスなわけですから当然、輸出するでしょうね。日本は人口も減るし、普通の農産物なら需要は減っていく。何なら問題でも意外でもない傾向。そうなっていくと、国内の農作物も価格は上がりやすい。でも、貧民が多くなっているので買えない。今は、悪循環の真っ只中。

3、「米国、EU・英国、シンガポール・台湾・香港、中国、カナダ」に『米・パックご飯・加工米飯・米粉及び米粉製品』が選定。

国内での販売量が減少した理由は天候による不作だけでなく外国への輸出も原因の一つではないのでしょうか。

4、2030年にコメの輸出目標を現在の8倍にするという政府目標が掲げられましたが、まさにそうした方向へ向かっている様です。国内の主食コメが足りず古古古古米を放出する騒動の最中、一瞬目を疑うかのような政府計画です。国民は家畜用を食べさせ、海外に高級日本米を売りつける。そんな政府に『NO!』を突きつけよう　力を合わせて、日本人ファーストを実現しよう