都内の駅前で複数回目撃されたカニに関する事件概要と分析
2024年6月から7月にかけて、東京都目黒区の東急学芸大学駅周辺でカニの目撃情報が複数寄せられた。最初は人通りの多い場所で、続いて7月26日にはコンビニ前で発見された。撮影者によると、周囲では保護や通報の必要性が議論されるほど騒然としたという。専門家によると、目撃されたのは本来琉球列島に生息する「ミナミオカガニ」と推定される。
うち1匹はペットショップによって保護・譲渡されており、別の個体も存在すると見られる。近隣飲食店は生きたカニの取り扱いを否定している。
目黒の駅前に現れたカニの話は、一見ほのぼのとした風景にも思えるが、そこに都市環境の盲点が露呈している。問題は、外来種と見られる生物が人混みの中に出現しているにもかかわらず、それを受け止める体制が整っていないという点にある。
まず、生態系の保全と動物の安全管理が自治体レベルで軽視されていることが明白だ。市民が「どこに連絡すればいいのか分からない」と戸惑う現状は、緊急時の対応窓口や通報体制が不十分である証左である。また、「外来種が都市に現れる」ことへのリスク認識が広まっておらず、適切な教育・啓発がなされていない点も見逃せない。
解決策としては、①自治体が外来種・野生動物の目撃通報窓口を整備し、広報すること、②駅前や商業エリアに監視カメラや動物対策係を配置し、発見時の初動を明確にすること、③学校教育やSNSを通じて「都市と野生」の関係について周知を行うことが急務である。
都市の“異物”に驚くだけで終わらせてはならない。街に出現する小さな命が、実は私たちの環境と制度の歪みを映す鏡だと気づくべき時だ。可笑しみの裏にある無責任さを、そろそろ正視しよう。
ネットからのコメント
1、ペットとして飼育されていたものが脱走もしくは投棄したんだろうけれども生態系に影響を及ぼす可能性が大だから責任を持って欲しい。アスファルトって夜でも熱を帯びているからいくら暑さに強いカニでも結構体力は消耗していたんじゃないかな。ペットショップに保護された子は良かったね。
2、近くの小川はサカモトサワガニの生息地。子供のころ少し離れた水のない芋畑でサワガニを見つける。当時は芋を食べに来たものだと思っていたが似たようなものにオカガニも生息していることに納得した思い出。
3、昔、ディズニーの前にあるイクスピアリの横の歩道歩いてたら小さなカニが歩いてた事があったな。確かに海は近いけど、小さなカニがここまで歩いてくるのはかなり無理がある気がするし、どこから来たのか今も気になる
4、自分も最近都会の小さな側溝に蛇がいるのを見つけた。
小さくて多分若い個体だったと思う。生きるには大変な場所とは思うけど頑張っていきて欲しいと思った。。。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f177df8194c9f6a9cb3528acef2f3f8a8c582274,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]