事件概要
2025年1〜3月期の総務省『労働力調査(詳細集計)』と国税庁『民間給与実態統計調査』の結果が発表され、中高年男性の給与格差が浮き彫りになった。特に、就職氷河期世代にあたる50〜54歳男性では、正社員と非正規社員の給与差が16万円以上に達し、経済的負担が大きいことが明らかになった。非正規として働く理由として、「正社員の仕事がない」ことが主要な要因であり、働きたいが働けない現状が続いている。
更に、40〜50代の男性は親の介護や老後の生活費の支援など、経済的な負担を抱えながら生活している。
コメント
この問題は、社会全体で無視してはいけない深刻な現実を映し出しています。就職氷河期に直面した世代の中高年男性が、今もなお正社員と非正規の給与格差に苦しんでいることは、労働市場の構造における根本的な問題を反映しています。特に、非正規の待遇が低く、生活が厳しい状況は一層深刻です。就職氷河期世代への支援は今なお不十分であり、社会全体の対策が必要です。
まず、雇用の安定を目指すために、中高年層への就業支援プログラムを強化すべきです。また、非正規社員の待遇改善を進めるために、最低賃金の引き上げと労働条件の見直しを行うべきです。更に、企業側に対して、正社員の採用を促進するインセンティブを与え、長期的な雇用安定を実現するための施策を講じる必要があります。
このような労働市場の不平等を放置しておくことは、未来の労働力全体の不安定化を招くことになりかねません。正社員と非正規の格差を縮小し、働く人々が安心して生活できる社会を作ることこそが、今後の重要な課題です。
ネットからのコメント
1、40代後半です。問題は非正規労働者だけではありません。氷河期の弊害は、正規雇用でも低所得な事です。現在は正社員でも、2~30代の時に非正規で食いつないで、遅くに中途で正社員になれた者も多い。こういう社員は「やる気があるなら採ってやるよ」と上から目線で安く買い叩かれて月給20万とか22万からなんて正社員も多かった。「安いけど、それでもこのまま非正規よりは・・・」と耐えてきた者も多いから、今の好待遇の新卒若者に既に月収を抜かれている中年おじさんも多い。こういう中年が正規低所得で、年収が300万前後で結婚も出来ず、ワンルーム賃貸を何とか一人で借りて、車も持たずに自転車や原付で移動し、所得が低いので将来の年金予定や退職金なども、低水準となっているのに給付金や支援からは除外されて逆に増税で天引きされている。
非正規を救うとか就職支援とかそんな単純な問題でもないのです。
2、私はまさにこの就職氷河期の先陣を切った世代、団塊ジュニアの年齢です。35歳手前で今の会社で正社員になり真面目にずっと働いてきましたか、給料は全然上がらず働き方改革で残業も出来ず、今も手取りで20万弱といった感じで、退職金制度もありません。そして若い世代の人たちはどんどん出世し昇給し、立場も給与も追い抜かれ、物価も上がり続けて本当に厳しいです。この記事の月給42万やよくヤフーニュースの記事の残念な例として出てくる給料額を見ると、本当にこんなに貰ってるのかよ、こんだけあったら充分だよ、羨ましいっていつも思ってます。まさに就職氷河期世代の申し子といったところでしょうか。。。派遣社員を掛け持ちした方が稼げるんじゃないかと思いつつも勇気を持って踏み出せない日々です。正規とか非正規とかもありますが、正社員だからといっても日の目を見ない層が存在する事にも注目していただきたいです。
3、本当に苦しい世代です。小中高では1クラス40人で8クラスありました。
常に競争です。受験戦争、就職氷河期を経て「24時間働けますか~」の時代に寝るまも惜しんで働き続けて今51歳。60歳で早期引退してゆっくりするというのが今の夢です。心配なのは老後資金の核となる年金団塊世代の年金を氷河期世代が支払ってる。氷河期世代、団塊ジュニアの年金は本当に「ねんきん定期便」通りに支払われるのだろうか?ねんきん定期便に記載の年金額がどのように算出されてるのか知らないが歪んだ人口分布で団塊ジュニアの年金を捻出出来るのだろうか?100年安心!っていう年金のキャッチフレーズ質素でいいから安心して老後くらい生活させて欲しい。
4、>男性に限ったアンケート結果を見ていくと、「自分の都合のよい時間に働きたいから」238万人に続き、「正規の職員・従業員の仕事がないから」の88万人が多くなっています非正規でも人それぞれという面はあるのですね。正規雇用の仕事が無いという理由よりも自分の都合の良い時間に働きたい、という人が男性でも3倍近くに上る状況を考えると、氷河期世代を無理に正規転換するよりも非正規雇用の給与を上げることに集中した方が現実的なのではないかと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6ce22baa4f9e234d4cd64fed530d8f72d9b624e7,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]