事件概要:
2025年7月29日、中央大学法科大学院の野村修也教授が、自身のSNS(旧Twitter)で日本の主要政党の政治的立場を4つに分類した上で、現代日本政治の対立構造と党内矛盾について解説した。彼は、左派・リベラル・保守・右派という枠組みで主張を整理し、特に党内で多様な思想が混在すると内部対立が生まれ、「塊」を維持するために矛盾が露呈すると指摘。
日本維新の会や国民民主党、保守党の勢力拡大にも言及した。
コメント:
一見、冷静な政治分析に見えるが、ここには深刻な制度的欠陥が浮かび上がっている。政党が「数」を優先し、思想の一貫性を犠牲にしてまで勢力拡大を図る現実は、民主主義の根幹を揺るがす異常事態だ。国民にとって政党は政策選択の基準であり、その軸が不明確になれば政治的意思表示そのものが機能不全に陥る。根本の問題は、「党内多様性」を建前に、内部矛盾を放置してきた政治文化にある。対策としては、①政策綱領の明確化と定期的な見直し、②議員の思想的整合性に基づく候補者選定の厳格化、③党内議論の可視化による説明責任の徹底が急務だ。政治の「塊」を維持することが正義になるという発想自体が、民意を封じ込める詭弁である。
必要なのは、力強く筋の通った理念と、国民と向き合う透明な政治構造だ。
ネットからのコメント
1、自民党もかつての民主党のように一枚岩ではなく、法案もまとめられないくらいに学級崩壊の状態なので、総会でも辞めないのであれば保守と左派に分かれて与野党を巻き込んだ政界再編をするべき。現状では保守の方が規模が小さいかもしれないが、解散総選挙をすれば倍に増える可能性がある。もう分党して有権者に分かりやすい体制に国会はなるべき。もう今の枠組みに限界がきている。
2、本来のリベラルは小さな政府で個人の裁量を大きくする思想だったのだが、欧米の多様性尊重の煽りを受けて、国がグローバリズムや個人の権利尊重を大きな政府で推進するようになっておかしくなったと感じるノイジーマイノリティの意見を過度に取り入れないバランスの良いリベラルと保守が切磋琢磨する時代を望む
3、主張、思想だけでなく支持母体も考えないといけない。経済界寄り、労働組合寄り、宗教団体等の特定組織寄りなど、政治思想より支持母体の意向が優先される場合もある。保守と言われながらインバウンドや外国人労働者の導入を推進している政党がいい例だろう。
4、何だかなぁ。野村さんの区分けしっくりこないですね。リベラルのなかには、財政破綻を招くような大きな政府ではなく、無駄を削減して「大砲よりバターを」と考えている人たちもかなり多いように感じます。これは一例でいろいろな切り口が考えられ、昔のような教科書的な区分けは人々の価値観が多様化した今の時代においては当てはまらないと思います。先の参議院戦でも減税に関しては自民党以外、大同小異だったのがその証左でしょう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/86fd2198e6531e91ed79b3288047b36b437aa976,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]