【事件概要】
2024年アメリカ大統領選を控え、トランプ大統領は「闇の政府解体」を掲げ再選運動を展開中。その中で、2019年に自殺とされるも陰謀論が根強い「エプスタイン事件」に再び注目が集まる。トランプ氏はかつて事件文書の公開を約束したが、政権発足後は一転して「顧客リストは存在せず」と結論付け、支持者の期待を裏切った。
7月26日にはスコットランド訪問中にもデモが発生、24日には支持率が37%に下落。SNSでは支持層との分裂も浮き彫りとなっている。
【コメント】
エプスタイン事件をめぐるこの一連の展開は、米国の政治倫理と情報公開の貧しさを痛感させる。かつて「真実を明らかにする」と公約し支持を得たトランプ大統領が、政権を握った今になって「顧客リストはない」と幕引きを図る態度には、言い逃れ以上の不誠実さがある。問題の本質は、重大な人権侵害の疑惑に対し、政治的都合で情報を隠蔽できるという制度的構造にある。文書の全面開示、独立機関による再調査、そして政権・司法機関に対する透明性義務の法制化が不可欠だ。民主主義とは、真実に対して誰もが等しくアクセスできる社会であるはずだ。
それを「支持率」や「選挙戦略」で踏みにじるのであれば、どれほど雄弁なスローガンも虚飾に過ぎない。真実を葬る政治には、未来を託せない。
ネットからのコメント
1、この件については ロイターがとても良い まとめ記事を公表している。以下、情報BOX:「エプスタイン問題」とは何か、未公開文書巡りトランプ氏と支持層に亀裂も2025/7/30(水) より抜粋トランプ氏は1990〜2000年代初頭にかけてエプスタイン元被告と交流があった。2021年に行われたエプスタイン元被告の協力者、ギレーヌ・マクスウェル受刑者の刑事裁判では、長年エプスタイン元被告のパイロットを務めたローレンス・ビソスキー氏が、トランプ氏がプライベートジェットに複数回搭乗したことがあると証言した。裁判で証拠として提出された飛行記録の乗客リストには、1993〜94年の間に少なくとも6回、トランプ氏の名前が記載されていた。トランプ氏は24年1月9日、自身のソーシャルメディアに「私は一度もエプスタインの飛行機に乗ったことがない」と投稿している。名簿がないなんて誰も信じない。
2、トランプの固定支持層は概ね30〜40%の共和党支持者の中核層に相当し、うち極右活動家に親和的な層は約10〜15%程度。 仮に固定支持層を35%、うち極右的傾向のある層が12%と仮定したら、約4.2%の有権者が離反する可能性があるのかな? 僅か5%弱でもこの層は熱狂的支持者であることが多く、SNSや草の根運動での影響力は数値以上に大きいと聞く。特にスイングステートでは数%で勝敗が決する事もあり、来年11月の中間選挙では共和党に相当響きそう。 関税引き上げや巨額の防衛費積み増し強要=米国兵器買い増し強要は、アメリカによる同盟国全無視・自国のみ繁栄すれば良いという事実上の近隣窮乏策。これには流石に怒りを感じたので、今から共和の苦戦そしてトランプのレームダック化が楽しみ。
3、トランプが選挙中に、未成年の人身売買をしていたエプスタインファイルの公開を約束したのは、MAGAが強くそれを要求したから。そしてMAGAはエプスタインファイルにこそ、民主党の不正腐敗のすべてが詰まっていると信じ込んでいる。ところが、トランプは大統領になった途端にそんなものは無い、と掌返しをしてMAGAをビックリさせ、怒りも買っている。
余程、トランプに都合の悪い情報がエプスタイン事件の捜査で報告されているのだろう。場合によってはトランプの失脚もあり得る。それはバンスの準備次第でもある。MAGAがバンスをトランプ以上に信頼出来る存在と見なせば、トランプは見捨てられるかもしれない。
4、この件に限らずトラは己の思考思想に反する者は全て敵と見なし法律関係無しに徹底的に抹殺しようとしています、民主主義も何も関係ありません自分が法律とでも思っているのでしょう。共和党員も可笑しい政策と思っていても自分可愛さで沈黙している、本当に分断が激しい国に成り下がって行く。世論の支持率が下がっているのに対し岩盤支持層の支持率が80%以上ある事がそもそも異常、いい加減目を覚まさないと相互関税だって自国の物価上昇になるのが分らないのかね?。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c7dbfa834639a7195d45d15f939720a8328fa5c5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]