日本の主力ロケット「H3」8号機が10月22日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。搭載された準天頂衛星「みちびき5号機」を軌道に投入する予定だったが、第2段エンジンが予定より早く燃焼を停止した。JAXAは現在、詳しい状況を確認中だ。この打ち上げは、当初7日に予定されていたが機器の不具合で延期された。17日には打ち上げ直前に燃焼ガスの冷却に必要な水量が出ず、緊急停止がかかったが、作業手順を変更し従来の手法に戻し再挑戦した。
H3は、低コスト化を目指す次世代型であり、今後も運用を続ける予定だ。

ロケット打ち上げは日本の宇宙開発を象徴する出来事であるが、今回のH3の打ち上げ失敗はこれからの課題を浮かび上がらせる。技術的不具合の度重なる影響は、プロジェクト全体の信頼性を脅かしかねない。制度的に多重確認のプロセスを強化する必要がある。具体的には、1つ目に、打ち上げ前のテストとシミュレーションをさらに精密化し、失敗の予測と事前の対応策を講じることが求められる。2つ目に、緊急時の手順を明確化し、共有を図ることで、必要なときに迅速な対応ができる体制を整えるべきだ。3つ目には、外部専門家による客観的なレビューを導入し、偏りのない評価を実施することが重要である。日本の宇宙技術が進化するために、これらの改善は不可欠であり、未来の安全な宇宙探査のために、技術を磨き続ける必要がある。
ネットからのコメント
1、失敗は成功の母です。諦めずに頑張ってほしい。今回のやり方では失敗するということが分かっただけでもめっけもの。もちろん金はかかっているわけだけど、それこそアメリカだって、宇宙飛行士が亡くなった爆発事故なども経験して来ている。そういった尊い犠牲や失敗のうえに、私たちはGPSやら気象予測やらの恩恵を受けている。恩恵は受ける、けど失敗はすんなよ。そんな無責任意見に負けないでほしい!
2、もっと日本は優れにいると思っていたが、案外そうでもないようだ。日本は優秀な学生が理系に進まない社会になっている影響がでているのかな。
3、日本のロケット技術者が、スペースXに高待遇で引き抜かれた結果のような気がする。でも抜けた人を責められないよ。国内に競合はないと考え、待遇改善をしてこなかった側に問題があるのだから。
4、H3ロケットは多額の税金が投入されているプロジェクトです。納税者としては、成功だけでなくトラブルの過程も正しく知る権利があると感じます。雲行きが怪しくなってきて忽ち、公式配信を中止してしまったのは残念でした。
不都合な状況になると口を閉ざすようなスタンスでは、今後のプロジェクトへの信頼と支持を維持するのは難しいのではないでしょうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8ed1f0d0d7d0382135389879d3b3466b0121c0a8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]