2026年6月、北海道千歳市の人口が6月1日時点で9万7158人となり、市が2年前に改定した人口ビジョンを2年連続で1200人以上下回った。2023年発表のラピダス工場進出で人口増を見込んだが、地価・家賃高騰により住民流出が発生。商業地の公示地価は直近3年間で毎年25~40%前後上昇し、住宅確保が難しくなった。

ラピダス誘致を成長の切り札と掲げた千歳市だが、結果として市民が住み続けにくくなる状況を招いた点は重く受け止めるべきだ。地価や家賃の急騰で若者や既存住民が流出するなら、人口増加策とは本末転倒である。本質的な問題は、大規模企業誘致の経済効果だけを期待し、住宅・生活基盤への影響を事前に管理する仕組みが不足していたことだ。対策として①公営住宅や民間住宅確保への支援拡充、②地価高騰を抑える地域対策、③企業と行政が連携した住民向け住宅整備を進める必要がある。
産業発展は市民の暮らしを守ってこそ価値を持つ。人口という数字だけを追い、暮らす人を置き去りにする街づくりでは、未来の成長は築けない。大型投資の成功とは企業規模ではなく、地域住民が安心して暮らせる環境を同時に実現できるかで決まる。
ネットからのコメント
1、経済活性化や雇用の創出自体は素晴らしいことですが、地価や家賃が急騰して元々住んでいた市民や若い世代が周辺の市町へ追い出されているというのは本末転倒と言わざるを得ません。工場進出による建設ラッシュや関係者の流入が起きれば、住宅不足や家賃跳ね上がりが発生するのは予測できたはずです。市が楽観的な人口ビジョンを掲げる一方で、市民の生活基盤を守る住まい対策やインフラ整備が後手に回ってしまった結果ではないでしょうか。
2、本州から千歳に旅行に行って感じたこと。(千歳駅からサケのふるさと千歳水族館まで歩いた)・駅周辺もそれほど賑わいがない。・駅周辺も土地利用がそれほど高度化されていない(マンションが少ない)。・千歳基地からの自衛隊機の爆音がすごくて驚いた。
もうちょっと利便性を高めて住みやすくできる余地はありそうな気はしました。窓は寒さと騒音対策から2重窓必須でしょうね。でも千歳で職がない人だったらあえて当地に住むことを選ぶ理由もないのかな?とも思いました。
3、ここ数日、急に毎日新聞が「ラピダス批判」に舵を切り始めた。購読者数激減の新聞で、将来生き残っているかわからないが、「批判のための批判」の記事が多い印象。確かに、路線価の上昇による負の側面はあって、その点では「住みにくく」なっているのだろう。でも、一昔前まで、「自衛隊と空港関連しか無い」みたく言われていた千歳市の税収や市内の商業を含めた経済効果といったプラスの側面があるのかないのかといったことも一緒に報道しないとアンフェアなように思う。
4、結局、恩恵を受けるのは一部の地主や開発業者だけで、煽りを喰らうのは住み慣れた土地を追われる一般市民という典型例ですね。地価や家賃が上がりすぎて地元住人が恵庭や南幌に逃げているなら、いくら雇用が生まれても街としての持続可能性に疑問が残ります。
市長は「従業員が増えれば順調」と楽観的ですが、工事関係者の短期需要と定住人口をごちゃ混ぜにして皮算用していたツケが出たのでは。インフラ整備や住環境のコントロールも含めて、もっと足元を見た政策をやらないと周辺自治体に美味しいところを持っていかれますよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/903b1c9c6c088e07a3bb9974a7276a905065227a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]