全国に存在する築40年以上の病棟が老朽化している現状が明らかになり、法定耐用年数を超えた医療施設は1568か所に達している。これにより地域医療が深刻な影響を受ける懸念が高まっている。特に青森県や福島県では、その割合が30%を超えるなど、地方での問題が顕著だ。吉祥寺南病院では老朽化による診療休止が発生し、他にも配管漏水や雨漏りに悩む病院が多発している。建築費の高騰により建て替えが進まず、各病棟は診療能力の低下や閉院に追い込まれるリスクが増大している状況だ。厚生労働省が補助金を計上しているが、専門家は救急対応など必要性の高い病院に重点支援すべきと提案している。

医療施設の老朽化による地域医療の危機は、明らかに社会的制度の欠陥と管理の問題を露呈しています。築40年以上の病棟が全国に1500か所以上も存在し、その多くが雨漏りや配管漏水など基本的な機能すら維持できていない状態にある。
この異常は、医療システム全体が構造的に後追い的であることを物語っています。背景には、建築費の高騰や地方財源の不足があり、国が病院運営を現場任せにしてきたツケが回っているのは否めません。
根本的な解決策として、まず政府は地方医療機関への財政支援を拡充する必要があります。地域の医療規模と必要性に応じた助成制度の導入、特に救急対応や災害対応が可能な病院への優先的投資が急務です。また、自治体間での協力を促し、広域的な医療ネットワークを構築するべきです。さらに、建築コストの抑制に向けた技術改革や、長期的な施設維持計画の義務化も欠かせません。
医療は人々の命を守る最後の砦であり、それが崩れれば社会は根底から揺らいでしまいます。私たちは、この問題の解決に向けて行動を起こさなければ、「選べる医療」ではなく「失われる医療」の時代へと突入することになるでしょう。
ネットからのコメント
1、これは今の診療報酬制度の欠陥の表れの一つです。診療報酬は、各医療行為に対して細かく細分化されて決まっています。その総和が病院の売上・収入になり、その中から建物や検査機材などの設備投資を行っていくわけです。
借金しての返済が多いですが。即ちどんぶり勘定ですね。これ、診療報酬が十分に高かった時代なら、よほどのヘマをしなければペイできました。しかし、今はフル稼働に近くして、ようやく黒字、どころか赤字が多いわけで、設備投資のための積立などできるはずがない。職員の退職金の積立すらしていないし、計上していない中小病院の赤字はもっと大きいのですよ。今の日本の医療費設定は、世界各国に比べて突出して低いのです。世界一のブラック医療行政。崩壊して久しいですが、壊滅までいくでしょう。
2、病院不足というより、社会インフラ全体が静かに老朽化しているのだと思います。築40年以上の病棟を持つ医療機関が全国で1500か所超。雨漏りや配管漏水、設備更新の限界が出ていても、建築費高騰で建て替えできないケースが増えているようです。病院は単なる建物ではなく、電気、水道、空調、配管、搬送導線など、多くの基盤の上に成り立っています。しかも医療は、壊れてから直せばいい世界ではない。平時は見えにくいですが、災害や感染症、高齢化が重なった瞬間、一気に社会全体へ影響が波及する。
最近は道路陥没やインフラ事故も続いていますが、結局どれも「見えない部分を後回しにしてきた代償」が表面化しているように感じます。新しいものを作る話は目立ちますが、本当に重要なのは、今ある基盤をどこまで維持できるか。その地味な部分に、社会の体力が出る時代なのかもしれません。
3、病院って普段は「そこにあって当たり前」みたいに感じてしまうけど、実際はかなりギリギリで維持されているんだなと思う。特に昔の病院は、廊下が狭かったり配管が古かったりで、今の医療機器を入れたくても入らないという話は結構あるらしい。でも建て替えとなると、今は建築費が昔とは比べ物にならない。しかも地方は患者減少や医師不足まで重なる。単純に「古いから建て替えればいい」で済まないんだろうな。近くの病院がなくなると、救急も通院も一気に生活に影響する。インフラって、失ってから重要さに気付くことが多い気がする。
4、法定耐用年数の40年というのが、現実の耐用年数とかけ離れている。恐らく償却期間を短くして資金回収を早められるようにしたのだと思うが、管理の行き届いたマンションなどは、普通に築60年でも現役である。
昨今は、修繕やリノベの技術、耐震補強技術も進歩しているのだから、どこかの庁舎のように無駄に立て替えてを考えるのではなく、将来の修繕がしやすくなるなどの諸条件をクリアした病院には、早目に補助金などの税金を投入して永続できるようにして欲しい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/492bb07f268217372e6d604198560488e8be98c6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]