東京都で制定された女性活躍推進条例案が、特に「男性管理職への生理痛体験会」を盛り込んだことで大きな批判を受けています。この条例案は12月17日に都民ファーストの会と自民党の賛成多数で成立し、生理痛をEMSで体験させることで女性の健康課題への理解を促すという内容です。しかし、SNSを中心に「逆差別」「拷問」「誤った人権重視」といった反発が広がり、女性からも痛みの再現力や必要性について疑問の声が上がっています。
専門家はこの方法が根本的な解決策ではないと指摘しており、他の医療的な手法が必要とされています。

この条例案には明らかに問題があります。そもそも他人に痛みを強制的に体験させることが、理解を促す方法として妥当でないのは明らかです。痛みを理解するための努力は重要ですが、それが他者に対する電気ショックという形を取ることは、倫理的にも問題があります。まず考えるべきは、どうすれば女性特有の問題に対する理解が深まるか、そしてそれが健康や仕事のパフォーマンスにどう影響を及ぼすかの科学的根拠に基づいた政策です。
具体的には、健康教育の普及や女性の健康課題に関する一般的な理解を深めるためのワークショップを開催すること、女性の健康問題に関する情報を社内研修に組み込むこと、また必要に応じて柔軟な勤務体制を取り入ることなどが考えられます。
これらは構造的で、持続可能な改善を実現する方法です。この政策が本当に女性活躍を推進するためには、痛みの共有ではなく、理解と配慮を働きかけ、実際の行動を変革する必要があります。このような無理矢理な体験を提示するのではなく、女性自身が心地よく働ける環境を提供することが本来目指すべき道です。
ネットからのコメント
1、当方男性だが興味はあるよ。生理痛に限らず、盲目や車椅子、体力筋力が衰えた高齢者など、自分の日常では体感できないけど、実際にそういう生活をしている人がどういう状況にあるのかというのが疑似体験できる機会があるならやってみたい。ただ苦痛を伴うものを強制的に、となると問題があるだろうから、希望性にするしかないだろうなと思う。あと生理に対する無理解って、「全く体験の無い男性」よりも「生理痛の軽い女性」の方が「生理痛くらいで」となるらしいから、男女問わずやってみればいいと思う。
2、激痛を味合わせている時点で単なる加害行為でしかない管理職への生理痛体験会といいながら全員やらせるのだろう渋々やらされた管理職の方は本当に傷害で訴えた方がいいと思うそれと女性であっても痛さには個人差があるので女性管理職にも全員体験させないとダメです
3、昔の「人にやられて嫌なことは」という教えと同じで、同じような体験をすればその気持ちが理解できるみたいな方法は、個人を尊重されることが多くなってきた現代ではより受け入れられにくいと思う。管理職に求められているのは相手の状態や状況に応じて判断できることであって、それを育成する方法にはならないと思う。
4、生理と出産の痛みは男性にはわからないし、理解はできない。出産は鼻からスイカを出す痛みと言っても事実体験は不可能。だけど何故その痛みを男性に体験してもらう必要が有るのか?が疑問。社内規則で書いておけば良いだけだと思うし、一生体験する事の無い痛みを与えるというのは有る意味、ハラスメントで傷害事件だとも思うよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ff0a869d2225e13462c0f04dfbfb434bc7510b90,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]