15日、アラスカ州でアメリカとロシアの首脳会談が行われ、トランプ米大統領がプーチン露大統領を「赤絨毯」でもてなしたことに米国内で批判が高まっています。アラスカの米空軍基地で着陸後、プーチン大統領は赤い絨毯の上を歩き、トランプ大統領と親しげに握手し何度も会話しました。この歓迎ぶりに、戦争犯罪容疑で逮捕状が出されているプーチン大統領を手厚く迎える異様さに、英米メディアは辛辣に報じています。

トランプ大統領がこれにより外交的優位を狙ったとされるも、最終的にプーチン大統領の提案に合意したとの報道もあり、その戦略が成功したかは不明です。

トランプ大統領が自ら「赤絨毯」を敷いてプーチンを歓迎したことは、国際的な非難と疑念を呼ぶに相応しい行動です。戦争犯罪容疑で逮捕状が出ている人物を手厚くもてなすことで、米国自身の信頼性が問われています。この行動は、外交戦略を越えて倫理的な問題を含んでいるのです。問題の核心は、ICCに非加盟である米国の事情を利用して、国際法の脆弱性を露呈したことにあります。この状況を改善するには、まずICCへの加盟検討を行い国際法と自国法の整合性を高める必要があります。次に、外交に対する透明性を確保し、国際的理解を得るプロセスを設けること。そして、倫理的な規範を保持しつつ外交を進める体制強化が求められます。

トランプの行動が示すように、倫理を欠いた外交は決して持続可能な幸福をもたらさないことを理解する必要があります。

ネットからのコメント

1、トランプ氏は自分も犯罪紛いの事件を多数、起こしており、犯罪者に対する処分が甘い、支持者の恩赦もその一つでした。戦争犯罪容疑で逮捕状を出されているプーチンに対しても何が悪いの？くらいの感覚だと思います。世界の常識から外れたプーチンとトランプは似た者同士だと思います。その被害者は、ウクライナを始めとした世界中の人々。

2、赤絨毯も、ビーストへの同乗も、交渉の内容も。普段尊大な態度で他人と接する人物だけに、弱味を握られると人はこんなに弱いものなのか、と思わせる変貌ぶりでしたね。

3、国際指名手配中のプーチンを堂々赤絨毯を踏ませ出迎え、尚且つ、大統領専用車ビーストに同乗させるトランプは、もはや国際法放棄に近いともいえるだろう。おそらく通訳者もいないこの車の中で二人のこの会談に望む流れが作られたのでしょう。 しかもトランプが即時停戦の持論を放棄しプーチンの主張を聞き入れ、ロシアの即時停戦よりも時間の掛かる和平協議に重きを優先したことは、なかなかまとまらないこと承知でプーチンの時間稼ぎを作ってやったのだろう。

こんな二人の裏取引でドネツクとルハンスクをプーチンに開け渡すなど許されない。しかもクリミアを含めて、戦後再建に必要な鉱物資源の豊富な地域と ロシア占領下の黒海沿いのヘルソンやザポリージャの広い沿岸をである。プーチンの横暴を許しては世界秩序もいよいよ崩壊である。

4、「プーチンさん、あんたを俺は国賓として、これ以上ねえ敬意を払って迎えるぜ。見てみな、この見事な赤絨毯を。俺の専用車にだって乗せてやる。だからよ、俺の顔を立てて、一つ大きな取引（ディール）をしようじゃねえか」絨毯の毛足の奥には、そんな声が聞こえてくらあ。厳しい制裁や対立のゴツゴツした床じゃ、腹を割った話はできねえ。まずは最高級の絨毯でふかふかの土台を作って、そこで一世一代の交渉をしようって魂胆だったんだろう。ウクライナの問題で大きな成果を上げりゃ、自分の手腕を世界に示せる。そのための、いわば先行投資が、あの赤絨毯だったわけだこの絨毯は、同盟国であるウクライナから見りゃ、自分たちの血で染まったみてえなもんだ。その上で笑顔で握手する両首脳の姿は、裏切りと映ったかもしれねえな