北海道の日本最大の湿原である「釧路湿原」付近で、大規模太陽光発電所の建設が進められています。釧路湿原はラムサール条約に登録されており、希少な動植物が生息する貴重な生態系が存在しています。アルピニストの野口健氏は、この状況に強い懸念を表明し、湿原の視察を計画しています。彼は、ロックミュージシャンの世良公則氏を含む仲間と連携し、メガソーラー建設への問題提起を広げるとしており、ソーラー設置が環境への影響を無視した無計画なものであることが問題視されています。
野口氏は、「間にあう」と未来への希望を訴えかけています。
この問題には多くの批判が集まる原因があります。まず、希少動植物が生息する釧路湿原において進行しているメガソーラーの開発は、環境保護の側面から最善の選択とは言えません。環境を守るはずのエネルギー政策が、逆に生態系を脅かす「矛盾」は看過できません。この事象は制度の欠陥を示しています。環境保護の法律が実際の開発に対してあまりにも脆弱である状況が露呈しています。
解決策は複数考えられます。まず、環境影響評価の強化、特に生態系に与える影響を再検討する必要があります。次に、地域住民と自然保護団体とのコミュニケーションを深め、意見を取り入れる方策を講じるべきです。そして、持続可能なエネルギー政策の見直しによる、環境と社会の調和を目指した開発を進めるべきです。
このような開発が続く限り、私たちは「持続可能な開発」の表層的な言葉に惑わされることなく、真の意味での環境保護と持続可能性を求めていかなければなりません。私たちの未来は、無視できない危機に直面しています。今こそ、雨水の一滴を貯めるごとく、一人ひとりが行動を起こす時です。
ネットからのコメント
1、著名人がメガソーラーを反対と声を上げてくれることや、こうやってメディアが報じてくれるのも本当にありがたいです。建物のソーラーパネルはまだわかりますが、自然を壊してまで設置するメガソーラーは反対です。これは環境破壊ですよね。メガソーラーのために森林環境税と再エネ賦課金を支払ってるなんておかしい。世良さんのおっしゃる通り、まだ間に合います。どんどんメガソーラーの問題を周知していき、メガソーラーの見直しをしましょう。
2、決して太陽光が駄目とは思わない。普及すれば技術の進歩があるからいつか凄い技術革新があるだろう。しかし、山を削り湿原地帯にパネルを並べるのは阻止して欲しい。その辺の小さな空き地を有効利用なら良いが山や湿原地帯は守って欲しい。
3、メガソーラーはエコにならないのはもうはっきりしてる。結局発電が不安定で火力発電を減らすことに繋がらない!何十年化したら設備更新するし再生可能エネルギーって表現がミスリードしてると思う。各家庭や企業の屋根に防災と電気代削減目的で投資するのはありやと思ってるが山を切り開いてのメガソーラーは不要ですね。ゴミの散乱といっしょ!
4、ソーラーパネルを設置するエリアに元々生えている植物はCO2を吸収してくれています。CO2の吸収をカウントせずにソーラーパネルでの発電によるCO2削減だけで環境に優しいというのは間違った考え方だと思います。政府はこのような山林を切り開いた太陽光発電施設を認めないよう政令を変更すべきだし、それが環境を守る事に繋がると思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/cbd1808ec726dda517c2e3175038d61bffc53c2f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]