三菱ＵＦＪ銀行は、1年物の定期預金の金利を税引き前1.0%に引き上げると発表した。これは、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ（MUFG）発足以降、最高の金利水準となる。引き上げは期間限定で、スマートフォンアプリから9月24日までの申し込みが必要。申し込みは1人あたり最大100万円までで、申し込み総額が1兆円に達した時点で終了する。

これは一部のネット銀行では見られる金利だが、大手銀行では珍しい事例となる。MUFGは、6月に始めた個人向け金融ブランド「エムット」の一環として、既存顧客をつなぎ止めるためのサービス充実を進めている。

コメント：

今回の金利引き上げは、三菱ＵＦＪ銀行が個人向け金融サービスに新たな挑戦をしている象徴的な出来事である。既存の顧客にもメリットを享受させ、金利水準を高めることで、顧客の流出を防ぎつつ競争力を維持しようとする姿勢は理解できる。しかし、その一方で、銀行業界全体の金利が低い状態に変わりはなく、これが一時的な施策で終わる可能性も高い。このような一時的な金利引き上げは、システム的な変革を伴うものではないため、実際に預金者に対してどれほどの恩恵を与えるのかには疑問が残る。

まず、このような金利引き上げを恒久化し、長期的な競争力を持続させるためには、銀行の金利体系自体の見直しが不可欠である。

第二に、金利引き上げを顧客に対する安定的なサービス向上の一環として位置づける必要がある。第三に、預金以外の新たなサービスや商品開発を行うことで、顧客基盤の多角化を図るべきだ。銀行業務の本質を見直し、根本的な改善を進めることで、より健全な金融市場の実現に寄与することが求められる。

ネットからのコメント

1、銀行口座開設するだけで1万5000円～！といったキャンペーンを三井住友銀行がやってますよね。三菱UFJ銀行も同じようなキャンペーンやってます。そして、今回も100万円を上限に、金利1％･･･ということは、1万円分の金利です。単なるキャンペーンとしてやってるのだと思います。永続的に金利1％が続くものではないことに要注意です。

2、100万で1％って、もはや口座獲得するための情弱者を対象にしてる感じでもない1年で、税金引かれたら約8千円くらいその百万は、定期なので、1年動かせないわけで、それで8千円儲かるというレベルだと魅力はそんなにないと思うんだけどね

3、数年前まではむしろ預金なんか持っている方が負担で、早く資金引き上げてくれと言わんばかりの金利だったのにね。

とはいえ１％で上限１００万とか、メガバンクというには慎ましやかすぎるけど。護送船団方式がなくなって何年経つか分からないけど、体質はそんなすぐには変わらないって事なんだろうね。

4、銀行が金利キャンペーンを行う場合、今回のように予算上限を明示してやる場合がありますこの場合は利益度外視で超過金利分経費として、預金を集めることを目的としているのだと思います逆に上限なしでやる場合は、集めた預金をそのまま国債で運用するなどで確実に利益が出る範囲の金利でやっていると思いますなので金額は少ないけど今回はお得なキャンペーンかもしれません