事件概要：2025年6月にエン・ジャパンが行った調査によると、転勤辞令に対する従業員の反応が明らかになった。調査対象者2303人のうち、過半数が転勤辞令を受けた場合、退職を検討するきっかけになると回答。特に20代および30代では抵抗感が強く、転勤をきっかけに退職を考える割合は69%（20代）および61%（30代）に達した。

転勤に対する抵抗感が高まる中、転職を考える要因には待遇の不一致や定住地への好意、転勤を断ったことによる待遇の悪化などが挙げられている。若年層は転勤による昇進や昇給よりも、勤務地の選択肢を重視しており、企業は転勤なしの勤務形態を提供する必要性が高まっている。

コメント：転勤に対する若い世代の抵抗感は、単なる個人の不満を超えて、企業文化や制度の変革を求める声を反映している。この調査結果は、企業の人事政策において重要な転換点を示唆しており、過去の「総合職＝転勤」の前提が今や時代遅れとなりつつあることを物語っている。転勤が出世や昇給に直結する時代は終わり、リモートワークや地域限定勤務が当たり前となる中、企業は柔軟な働き方を提供すべきだ。

さらに、若い従業員が転勤に対して高い抵抗感を持つ背景には、家庭や生活の安定を重視する現代の価値観が強く影響している。

転勤先での待遇に対する不満や、転勤後に戻りたくても業務上のリスクを取らされるといった事例も浮き彫りになった。企業側は、従業員に対して選択肢を提供し、キャリアパスを多様化させることで、転勤に対する理解と支持を得られるようにすべきだ。

ネットからのコメント

1、私の勤務先は結構前から本人が希望しなければ転勤はしないようになった。それで業績が悪化したとか問題が生じていれば話は別ですが、普通に右肩上がりの成長を維持できているので、本人が望まない転勤が廃止されたのは結果的に成功だったと思います。それに採用活動でも転勤がない会社のほうが有利だし、離職率を抑えられるのも大きいですからね。

2、出張はまだしも、転勤となると30代家庭持ちの人には辛いですよねお年的に会社も家庭も落ち着いて来た人は特に、持ち家有りの人は、単身で行くのか、家族で転校や転入手続きとか、また共働き夫婦であれば、奥さんも仕事を探さないといけない一部では、転勤辞令がきっかけで離婚につながる事もある見たいです昔と違って、父が大黒柱で稼ぎ頭、母は家事、洗濯、育児と言う時代ではないので片方だけの収入ではやっていけない世の中新転地に行く人も家族思いの人だけで将来性、計算して考えてる家族はギスギスになると思います

3、「嫌なら辞めれば」というコメントはとても正しいし、雇う側と雇われる側が対等に立つ以上はそれで良いと思うのだけど現実問題として今は本当に労働力が足りないし、特に優秀層は移ろうと思えば何時でも移れてしまうので、「じゃあ辞めますわ」で辞められて企業の方がダメージ大きかったりするわけですな文句も言わずに転勤してくれる人材は有難いけど、そういう人に依存しないやり方を考える方が今の流行ではありますな

4、今まで勤めて来た会社で転勤を断って退職して行った社員が何人もいた。ともすれば、辞めさせたい社員がいるので転勤話を持ち掛けているみたいだった。私も単身赴任を経験した事があるが、手当が付くものの食費と光熱費は余計にかかるため無いに越したことない制度だと思いました。