イランで拡大する抗議デモは、インフレや停電多発を背景に始まり、多数の犠牲者を伴う治安部隊との衝突へと進展しています。2026年1月時点で、治安部隊による発砲や政府のネット遮断などにより、死者数は2000人以上とされています。革命防衛隊や政府軍は、市民の抗議活動を外国勢力の陰謀と位置づけ、徹底的な取り締まりを続けています。専門家は、権威主義体制がすぐに崩壊する可能性は低いと考えていますが、経済的困窮や多大な死傷者を背景にした長期的な影響が、大規模な変革の導火線となる公算が高いと指摘しています。
イランの現状は、多くの犠牲を抱える抗議活動にもかかわらず、短期的な政治変革が訪れない異常さに根ざしています。まず、治安部隊による市民への発砲は、体制維持のための「暴力」という手段が公然と正当化されている点で問題です。さらに、革命防衛隊や軍が特権的な利益構造を保持し、デモ抑圧を続ける現状は、正義よりも体制維持が優先される異常な構造を露呈しています。
この事態を改善するには、国際社会が共同で圧力を強化し、人権侵害への非難を強めるべきです。
次に、亡命指導者レザー・パーレビ氏を中心とした新たな求心力を構築し、反体制派の団結を促す必要があります。また、経済支援や技術援助を通じて、市民生活の復興と安定を図る具体的な手段が求められます。
個人の命が軽視され、抑圧が当然視される現状は、普遍的な人権と深く対立しています。それを許容する社会は、いずれ自身の基盤にも深刻な影響を及ぼすでしょう。人命の尊厳が守られる未来へ向け、踏み込んだ行動が必要です。
ネットからのコメント
1、抗議デモからのクーデターが成功するかどうかは、ただ一点にかかっている。軍がどちらに付くかということだ。ソ連や東ドイツでは、軍はデモ参加者が撃てなかった。自分たちと同じ国民と見たからだ。デモが拡大して革命につながった。天安門やミャンマー動乱では、軍は容赦なくデモ参加者の国民を撃った。デモは初頭に勢いを挫かれ、体制は崩壊しなかった。フランス革命やロシア革命でも、デモ参加者を撃ってすみやかに勢いを減殺したかどうかが、結果を左右する分かれ目だ。イランではどうか。すでにミャンマー動乱なみの被害者、数千人の犠牲者が報告されている。
政府は国民を撃ったのだ。つまりこの後の結果もそういうことになる。情勢判断のベースは理念やヒューマニズムではなく、厳然たる事実だ。
2、体制崩壊までまだ時間がかかるということは犠牲者がますます膨れ上がることを意味する。とは言え、どこの政変でも同じだが、結局は軍がどちらにつくかが決め手になってしまう。トランプはこれ以上犠牲者が出るならばイランを助けに行くと言っているが、実際に戦争状態になるようなことは簡単には出来ないだろう。パーレビ元皇太子も求心力があるとはとても思えない。これ以上の犠牲者が出ないために国際社会ができることがほとんど無いのが実情。
3、イランって制裁受け続けてるから海外にいるイラン人もけっこう多いはず。案外、アメリカにいるイラン人の数が中東最大とかもありそう。自力はかなりある国だからアラブ諸国からしたら脅威なんだろう。イスラエルと結託してまでイランを叩こうとする。イランがそれなりに自由な民主国家になるのを恐れているのはアラブだと思う。
4、ネットが遮断されてるから、いまいち国内の状況が伝わってこないけど、見てる感じだと、今回のデモで体制が崩壊する可能性は低いかと。
ただし正統性は失ったように見えるから、終わりの始まり感はある。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3392d7dea9aae257e474dffb6c3a0d861f3bc297,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]