300字以内の事件概要:OECDが実施する学力調査「PISA」によると、世界各国で数学における男女の得点差は小さく、17の国と地域では女子が男子よりも数学的リテラシーが高い結果が示された。フローニンゲン大学助教授田中世紀氏の著書では、日本における男女の賃金格差と「数学は男子の科目」という固定観念の嘘を明かしている。この観念は現代における女性の数学能力を低く評価する迷信となっており、科学分野でのノーベル賞受賞者数に影響を与えているという説もある。

コメント:この記事を通じて明らかになったのは、長年にわたる偏見が個人の能力を不当に決めつけ、社会的な機会を制限してきたという現実です。女子が数学に弱いという主張は、現在多くの国で誤りであると判明しています。教育や職場でのジェンダー平等を推進し、性別による能力の先入観を排除することが急務です。啓発活動の強化、学校でのジェンダー感受性の教育、そして賃金格差の是正による男女間の不平等の解消が求められます。それにより、全ての個人がその能力を最大限に発揮できる社会が形成されるのです。今こそ、古い常識を再評価し、公正な未来を築く時なのです。

ネットからのコメント

1、東大に行く生徒もいる高校で物理を教えてきましたが、男女差は割と明確に感じました。女子の方が途中計算式を多く書く傾向にあります。論述式で書くような途中式ではなく、計算式です。男子のよくできる生徒は暗算でやる部分が多い。女子のできる生徒は丁寧に1行1行書く感じです。もちろん個人差はあるとは思いますが、男女で頭の使い方は違うように感じます。男女で正答率はそこまで差はありませんが。

2、数学教員です。女子の方が精神的成熟が早く、中学校段階での学習姿勢は良いことが多いように思います。中学校～高校での数学は知識・経験がものをいうので、学習に真摯に取り組む女子の方が男子より平均が高いことも多い。真面目な女子が、高３で部活を引退して本気を出した男子に抜き去られていく様を何度も見てきました。飄々とトップを走り続ける女子も居たので個人差はありますが、少なくとも日本人全体の傾向としてはやはり「トップ層は男子が多い」ということは事実でしょう。

3、都内で塾講師をしていました。記事に「生物学的な差ではない」とありますが、確実に「生物学的な差がある」と思っています。

どこの大手塾も成績別でクラスが分かれていますが、一番上のクラスは毎年、男子が圧倒的に多い。それだけではなく、都内の中学受験生ならほぼ誰もが受ける「合不合テスト」（年に数回ある）では、算数のテストの平均点で、女子が男子の平均点を上回ることは一度もありませんでした。逆に、国語のテストの平均点は男子が女子を上回ることはなかった。私は中高公立で中学受験を経験していないので、成績上位層はそうやって小学生の頃から努力の上で得意分野や苦手分野を自己分析する機会が多く、あえて苦手分野を徹底的にやっていこうと思わないのではないかと分析しました。効率よく学習し、得意分野を伸ばしていく生徒が多いのではないでしょうか。

4、そりゃあ国際的にはそうですよ。ただ、日本では中学校以降で明確に差が開きます。この記事では、日本の教育事情に踏み込んでいませんが、幼少期の過ごし方が少なからず影響します。女の子よりも男の子のほうが積み木などの立体図形に触れる機会が多いので、後々に空間的なイメージができるかどうかで差が開くと言われています。