日本兵器調達の足止め―トマホーク納入の遅れ
アメリカから日本への巡航ミサイル「トマホーク」の納入が、最長で2年遅れる可能性が浮上しました。この問題は、ヘグセス米国防長官と小泉進次郎防衛相の電話会談で明らかにされたもので、日本が2025~2027年度に最大400発の購入契約を結んでいる武器の納入スケジュールが、米軍の備蓄消耗を背景に変更される恐れがあるとのことです。背景には、対イラン軍事作戦によるミサイルの消費が影響しており、米軍の備蓄3100発のうち約3割が既に使用されているとの推計が示されています。

日本の安全保障戦略への影響を指摘―危機管理の再考を迫られる局面
トマホーク納入の遅延は、単なる取引上の問題ではなく、日本の安全保障政策と防衛体制に大きな影響を及ぼしかねない重要な課題です。本件が示す異常性は、日本が他国の防衛事情、特に米軍の軍事作戦の影響を受けざるを得ない構造的脆弱性に他なりません。
こうした事態を招いた背景には、輸入兵器に依存する日本の防衛戦略の限界が浮き彫りとなっています。
まず、日本が防衛装備品の調達を外国に頼る体質が見直されなければ、同様のリスクが再発する可能性があります。さらに、自主防衛力を高めるためには、国内産業による兵器開発能力強化を急ぐ必要があります。加えて、同盟国を含む他国の軍事的先行状況への依存を軽減し、安全保障政策の独立性を高める長期的ビジョンが求められます。
「平和と安定」を標榜する日本が、結局は他国の軍事行動次第で安全保障の中核を左右される現状は、構造的な矛盾ともいえます。一国の安全保障を外部要因に左右される形で維持するのではなく、今こそ「自分たちの問題は自分たちで解決する」という基本原則を追求すべき時です。
ネットからのコメント
1、日米同盟は日本の安全保障の基軸ですが、米国も複数の戦域を抱えており、有事になれば自国軍向けが最優先になるリスクがあります。イラン情勢によって大量消費が起き、日本向け納入に影響が出てきた。これを単なるトラブルとしてではなく、日本独自の防衛産業強化にするべきです。
中距離ミサイルを含め、国産で開発・量産できる体制を整えることは、抑止力だけでなく継戦能力からも必要です。日本は技術力を持っている国であり、長期的に見れば国内生産の方が安定供給やコスト面でも有利になるのではないでしょうか。また、防衛装備を海外依存しすぎるリスクもあります。平時は問題なくても、世界情勢が緊迫すれば供給は一気に不安定になります。結局は自国を最後に守るのは自国の生産能力と技術基盤です。きれいごとではなく、現実的な安全保障を考えるなら、日本も作れる国にならなければいけません。
2、当初より最大で2年の遅れは大きく、しかもそれは現段階であり、実際はもっと遅れる可能性がある。それならば、25式地対艦誘導弾を改造し、艦艇搭載のミサイル発射システムのMk41で発射できるようにし当初の予定通り射程を1500kmまで延伸した艦対地ミサイル(25式改の艦対艦ミサイルは今年か来年に配備)の開発をした方が良いのでは。トマホークも円安によって一気に値段があり、決定当初は米国より若干高い1発2.
5億~3億と呼ばれていたのが、今や1発5.2億を超える数字になっている訳で。1発5.2億のトマホークを買うのであればそれをキャンセルし、25式地対艦誘導弾(1発4億)を早急に艦対地ミサイルに開発整備し、艦艇に搭載した方が良い。同じ5億を使うのであれば、日本国内に投資を。攻撃する弾薬まで米に頼りきりだと、米の供給が怠れば弾薬不足になり継戦能力が無くなるわけですから。
3、またしても“米国頼みの調達リスク”が露呈した印象です。 トマホークは重要装備なのに、納入遅延を一方的に伝えられる構図は、同盟といえど対等とは言い難い。日本政府は「米国から買う前提」で動きすぎていて、国産能力の強化や調達先の分散が後回しになっているのでは。 安全保障の根幹を他国の都合に左右される状況は、そろそろ本気で見直すべきだと思います。
4、まずトマホークの導入の第一の目的は時間を買うことだった。だからこそ一部をブロック4にかえてまで納入を急いだ。そういう意味では意義は薄れている。なお本命はもともと国産ミサイル。
その開発と配備は順調に進んでいる。台湾での有事がすぐ起こる可能性は低くなっていることもあり遅れが日本の防衛に支障をきたすわけではない。いずれにせよトマホーク自体が有益であることは変わらない。それに有事の際の兵站のことを考えても手札は多い方がいい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8875ca959af9b63418df316b957d5158b3f5ea05,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]