JR四国は、他のJRグループが導入している交通系ICカードを導入していない唯一の地域です。四国のJRは、年間営業損失130億円という赤字が続く状況であり、コスト負担から交通系ICカードの導入を避けてきました。しかし、2022年11月から独自の電子切符アプリ「しこくスマートえきちゃん」(スマえき)を導入し、利用者数は現在約12万人まで増加しました。
スマえきのアプリでは、QRコードを利用した乗車券購入が可能で、特急券・定期券ともに対応しています。アプリの導入は約1億円以上かかったものの、従来のICカード導入に比べコストが抑えられ、経営効率化と利用者の利便性向上を目指しています。

JR四国の「スマえき」導入は、地域特有の構造問題を解決するための重要な進展です。四国では、長らく交通系ICカードが利用できず、便利さが欠如していました。これは、地域の経済規模が小さく、鉄道事業における収益が乏しいことが一因です。しかし、スマえきが普及することで、紙の乗車券からの脱却を実現し、無人化が進む駅でも切符の購入が容易になりました。まずは、ユーザーサポートを強化し、アプリの操作性向上、充実した情報提供を進めるべきです。次に、導入地域を増やし、さらなる利便性向上を目指す必要があります。
最後に、地元民や観光客がアプリ利用を促進するキャンペーンを展開し、地域活性化と交通インフラ改善に貢献するべきです。四国の鉄道がさらに発展し、地域社会を支える基盤となることを期待しています。
ネットからのコメント
1、切符を磁気化、自動改札にしてそれをさらに自社システムでタッチ式にしてきたSuicaに対して、導入を待ってるうちに少し時代が進んで汎用のアプリをプラットフォームにして自社システムを後から進めた訳だけど、逆にこの先の進化に対しても柔軟に対応できるかもしれないね。九州でも乗車証明書は駅に掲示されたQRコードを読み取るとかあるし、SuicaやICOCAが多勢とはいえそれぞれがコストと需要に見合った仕組みを取り入れるのは仕方ない。ただ遠くからの利用者目線で言えば分かりにくい。
2、鉄道というものは同時に大量輸送するからこそ意味がある。人口10万人を超える市町村が両手で数えるほどしかないJR四国管内でどれだけの鉄道需要があるのか微妙なところである。これは民営化の時点で問題があって、鉄道網を維持する前提なら東西二分割でよかった。
現状では赤字路線は廃線するしかない。
3、国鉄分割民営化の際、もう少し賢明な分割方法はなかったのか?記事にあるように、鉄道事業でも将来的にジリ貧、そして大都市もないため不動産事業で儲けることもできないJR四国。かたや、放っておいても東海道新幹線という超ドル箱路線があるから膨大な利益が確実なJR東海。まさに生まれながら貧しい家庭で生まれて将来も貧しさが確定している子供と、裕福な家庭で生まれ育ち将来も約束されてる子供、といった極端な違いを感じる。もう今やどうしようもない話だが、国策として行った分割民営化事業だったので、抱き合わせ商法じゃないけどJR四国とJR東海を一つの会社にできなかったのかなと思った。
4、徳島県在住です。県外の人に『徳島はまだディーゼルだから電車じゃなくて汽車なんだよ』と最近言ってみたところ未だに蒸気機関車みたいなのが走ってると勘違いされました。人口減少の関係もあって本数も極端に少ない。1本乗り遅れると2時間待ちとか当たり前で。JR離れがますます進むのもわかる気がします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d1c449d96a3b539985a4244e29c10175e472c86d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]