トランプ米大統領は10月29日、南米ベネズエラの港湾施設を麻薬積載のため使用されていたとして攻撃したと発表しました。攻撃の具体的な詳細は不明で、米軍かCIAによる行動かも明言されておらず、場所や死傷者の情報も確認されていません。攻撃の事実についてはベネズエラ政府や国内報道でも確認されていないとされています。南部フロリダ州での記者会見で、トランプ氏は爆発があったと述べましたが、これまでにもラジオインタビューで施設破壊を示唆していました。

この事件は、特に不透明な情報の不足が際立ちます。米国政府が自国の安全保障を理由に他国の領土を攻撃することの正当性についての議論は必要不可欠です。まず、非常に不確かで詳細が欠如している情報の発表は、国際関係を不安定にする要因となります。次に、麻薬対策としての攻撃は、根本的な問題解決に繋がらない可能性が高く、その背後には国際的な麻薬取引を支える構造的な問題があります。3つ目として、情報の透明性を確保し、国際法に基づく行動が求められます。さらに、他国への武力行使は国際社会全体の不安を高める結果として、平和構築に反するものとなり得ます。したがって、より法的かつ外交的なアプローチが必要です。このような措置が取られなければ、他国への不正義が繰り返され、信頼性のある国際関係の構築が遠のくでしょう。
ネットからのコメント
1、アメリカはイランの核関連施設を攻撃し、核兵器製造を阻止しイスラエルの安全保障を守るという名目で即座に軍事行動を取りました。しかし日本の場合はどうでしょうか。北朝鮮が核兵器を完成させるまで、軍事行動はおろか実質的に放置しているように見えました。結果として北朝鮮は核兵器を完成させ一番の脅威にさらされるのは日本です。アメリカの対外政策には、ヨーロッパや中東を優先し、アジアの安全保障を軽視する傾向があるように感じます。さらに、日本周辺の緊張が高まれば、武器輸出や軍需産業などでアメリカが利益を得る構図も生まれます。要するに、日本が危機に巻き込まれても、アメリカにとっては必ずしもマイナスではないという現実です。同盟は大切ですが、どこまで本気で守ってもらえるのか、日本自身が冷静に見極める必要がありますね。自国の安全保障は最終的に自国で守るしかありません。
2、なんでベネズエラをことさらに標的にするのかがいまいち分からないですね。麻薬の主な流入ルートはベネズエラからの海路ではなく、メキシコやコロンビアからの陸路が中心。
あと、麻薬は大規模な港湾施設でなくても積み込みが行えるので、影響を受けるのはむしろ原油の積み出しの方だと思います。
3、このような武力行使を各国が容認したら、台湾有事や尖閣、沖縄への武力行使も正当化出来るかのように暴国は主張するだろう。それでなくても、最近は日本、台湾やフィリピンにネガティブキャンペーン、経済締め付けや軍事演習を強めつつある。国連やアフリカ諸国で金満票買いしており、危険な兆候だ。一般的に、内政が傾くと、不満分散や財政拡大すべく、戦争を仕掛ける場合がある。ロシアや暴国の今後に注意しながら、日本はきちんと筋をとおしつつ、対応を再構築すべきだろう。
4、まぁ、米国はありもしない核兵器の存在を一方的にでっち上げた挙げ句、その存在を理由にして、イラクを侵略した国だからな。フェンタニルを理由にしてベネズエラを攻めるなんていう暴挙に対しても、まるで無神経なのだろう。「力による一方的な現状変更」を究極の悪のようにまくし立てる日本や欧州も、米国がやるとダンマリを決め込むしな。それどころか、イラク戦争では日本は自衛隊を送り込んでいる。
そして、裁判で断定されたとおり、侵略する米軍に力を貸している。ちなみに、イラクとベネズエラにはわかりやすい共通点がある。どちらも世界有数の石油資源国だということ。トランプは「最も極端」というだけのことで、トランプ的な要素はずっと前から米国にはあったということ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9cc839f700bb38483746985f41ab122a68348811,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]