日本政府が発表した「税関中長期構想2030」によると、空港での税関手続きが2030年までに完全電子化される見通しです。訪日外国人年間6000万人の目標達成を目指し、入国者の利便性向上が狙いです。現状、電子申告対応は進んでいるものの、紙申告が50%近くを占め、混雑が課題となっています。電子化の実現により、キャッシュレス決済の導入や「ウォークスルー」方式で手続きが大幅に簡素化される予定です。また、貨物に関しては、成田空港や関西国際空港に「航空貨物検査センター」を設置し、小口貨物のX線検査の完全実施を計画。輸入貨物許可件数が2019年比で5倍に増える見込みで、水際対策の強化も急務とされています。

政府の空港税関手続きを完全電子化する方針は利便性向上を目指しているものの、現状の運用体制には大きな課題が残っています。入国時の待機列の原因となる紙申告が半数を占めていることや、急増する輸入貨物への対応策が未熟な点は、長年のアップデート不足とデジタル化の遅れを物語っています。
完全電子化を成功させるには、以下の3つの取り組みが欠かせません。1つ目は、全旅客に寄り添った簡単かつ多言語対応の電子申告システムの開発。技術を整備するだけでなく、高齢者やデジタル機器に不慣れな旅行者のためのサポートも必要です。2つ目は、運用スタッフや税関職員への十分な研修と体制強化。最後に、国際的なデジタル化標準の採用により、診断的トラブルを最小限に抑えることです。
効率化を追求しつつ安全性を確保する取り組みは望ましいものの、ともすれば「スピーディーさ」が優先され、水際対策や人間的配慮が軽視されるリスクがあります。今後の改善が、単なる合理化にとどまらず、公共の利益を最大化する形で成されることを強く期待します。
ネットからのコメント
1、海外に出て日本に帰ってきてグッタリするんですよ。いまどき機内で紙を配られるのなんで日本ぐらいでは。アプリができて良かったとおもいきや、QRコードは端末で読み取らせないといけなくて、その端末の位置も変なところにあるし、誘導する係員がヒステリックに叫んでいるのも勘弁してほしい。
どの列に並ぶとかも分かりにくくて、毎日あんなカオスを繰り返しているのでしょうか。電子化よりも、分かりやすくレーンを案内するとか、すぐできることをまずやってほしいです。
2、日本はデジタル化に関して、会社、個人、政府 など総じて動きが遅い。旅行をしていると、欧米はもとより、東南アジアや南米、一部アフリカなどよりも遅れていると感じることが多い。悲しいことだが、失われた30年と言われている間に、発展途上国と呼ばれれていた国々から追いつき追い越されているような気がした。非常に残念。つい先ごろまで、公共機関ではフろっぴーでぃFAXなどが利用されていると聞き驚いた。出来たら年号や印鑑なども社会システムとしては西暦に統一してほしい。個人の趣味で年号を描きたい人は附則の欄に書けばよい話
3、ようやく税関も本格的に電子化というのは良い流れですが、現場のオペレーションが追いつかなければ、逆に手続きが遅くなるケースも出そうです。観光客6000万人を本気で受け入れるなら、システムだけでなく、職員の増員・教育や、トラブル時のバックアップ体制まで含めた「現場目線の改革」がないと厳しいのでは。
机上の計画だけで終わらないように、利用者の声をきちんと拾って改善を続けていってほしいですね。
4、列ができているには、職員側の人数と予算がないからです。どこの国でも、入国審査、税関手続きはもっと慎重です。問題ないと思っても長時間質問、別室でのさらなる質問を受けることもあります。それが国を守る基本的な実務だからです。6000万人というのは、10年前の何倍ですか? それに見合った準備をし、予算を付け、人員を確保する。その上で、AIなりデジタルなりをサポートに付けてより確実性を担保する。スパイ防止法で国民監視を強化しても、こんな元栓開けるようなことをすれば「リクルーター」も大挙して訪日するでしょう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f2b8efda75888107dbb8ce3c22f5061934b288ee,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]