トランプ米大統領は2025年8月3日、労働統計局のエリカ・マッケンターファー局長を解任したと発表した。解任の理由は、7月の雇用統計の数値が悪化したことに関し、マッケンターファー局長が政治的な操作を行い、修正したと一方的に決めつけたことにある。7月の雇用統計では非農業部門の就業者数が前月比7万3000人増にとどまり、市場予想を下回った。
さらに、5月と6月の就業者数が大幅に下方修正され、計25万8000人分が減少したことが明らかになった。トランプ氏はこれを「ここ50年で最大の誤った数字」と批判し、局長解任を指示した。雇用統計の修正は毎月行われており、過去にもバイデン政権下で修正があった。
トランプ氏の行動は、数字の誤差や修正を単なる政治的陰謀として片付けることができないことを示している。実際、雇用統計は毎月修正されるものであり、その過程は統計的な方法に基づいている。なぜなら、調査対象の約6割の企業や機関が直前にデータを提供し、残りのデータは後で反映されるからだ。この誤解を招くような発言は、統計データを政治的道具として利用し、事実に基づいた分析を阻害する可能性がある。
これに対する解決策は、以下の通りだ。第一に、統計機関に対する独立性と透明性を強化する必要がある。
第二に、雇用統計の修正プロセスについて、より明確で広範な説明を提供し、市民やメディアが誤解しないようにすることが求められる。最後に、政治家やメディアは、数値の誤差を適切に説明し、根拠に基づく議論を進めるべきだ。
データを政治的に操作することがどれほど危険であるか、今一度認識するべきだ。数字に対する誠実な態度が求められている。
ネットからのコメント
1、「詐欺だ! 彼女は大規模な『修正』をし、クビになった」と投稿。7月の雇用統計について「ここ50年で最大の誤った数字だ」と批判した。→ここまで露骨にやると、もう滅茶苦茶ですね。世界の民主主義の大国が、こんなことをするとは、ロシアも中国もびっくりではないでしょうか。前にデーブさんがトランプさんのやることを中国がまともに見えると揶揄してましたが、まさにそんな雰囲気になってきました。これが前例になってしまうと、簡単にいわゆるクビ切りが横行していく可能性もありますし、他の国で真似するとこが出てくると、ますますモラルのない社会になりますね。
2、詐欺はTACOだろう、このシナリオは就任当時から解っていたことだ。
米国景気が悪くなるのは自業自得だが、ついでに年末に向けて米国内の消費者物価も上がってくる。FRBは金利を下げることも上げることも出来なくなるだろう。日本もその影響を受けての景気低迷するが、TACOはこの関税政策を任期一杯続けることは出来ないでしょうね。最悪後2年は世界はじっと我慢するしかない。
3、アベノミクスを成功に見せる為の統計不正問題が、2021年末に朝日新聞の報道で発覚した。所謂国交省による売り上げの二重計上であり、アベノミクスによる成果を大きく見せかける不正問題であった。しかし今回の米国の雇用統計は詐欺でも不正でもなく、事実である可能性の方が高く、気に入らない数字にトランプ氏がただケチをつけている様に見える。この辺の事実が重なると、トランプ人気は一段と下がる様な気がする。
4、これは逆にトランプの圧力によって前々回と前回の数字が書き換えられ正確に訂正された可能性がある 実際にはトランプ関税は経済に悪影響を与える それを今まで隠していたかもしれない これからもトランプの意に沿わない官僚は皆クビななるだろ それでもトランプ支持者はトランプ教の信者のような都合の悪い事はフェイクと思うのだろう?早くアメリカ国民が眼を醒まさなければ世界はアメリカを偉大な国ではなく信用できない国となり世界のリーダーではなくなる
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fa34dc1005ed51f548672acaf005271a3f86790c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]