アメリカ・ラスベガスで「エンハンスト・ゲームズ」と呼ばれる、ドーピングを容認した国際競技大会が開催されました。この大会では、ステロイド等の禁止物質の使用が医師の監督下で認められ、水泳、陸上、ウエイトリフティングの3種目で争われます。優勝者には最大100万ドル(約1億6000万円)の賞金が与えられる中、参加選手42人中29人がオリンピック出場経験者。運営側は安全性を主張する一方、世界アンチ・ドーピング機構は「公正な競争理念に反し危険」と非難しています。この試みに対して世界中で賛否が分かれ、スポーツ倫理を巡る議論が巻き起こっています。

この「エンハンスト・ゲームズ」は、スポーツ競技の本質を捻じ曲げた異例の試みであり、批判を免れません。
まず、現状の異常性として、公正さを旨とするスポーツにおいて、ドーピングという不正の象徴が「合法化」されてしまったことは、競技本来の精神を踏みにじっています。
多額の賞金で物質的成功を煽り、健全な努力を基盤としたアスリートの価値観をゆがめる行為は社会的責任を逸脱しています。
本質的な問題は、公正な競争への信頼を損なうばかりでなく、健康被害の潜在リスクを許容する価値観が吹聴されることにあります。たとえ医師の監督下であれ、長期的な影響に関する知見が十分でない実験を「競技」として推奨する手法は無責任極まりないものです。
解決策として以下が考えられます:
国際的なアンチ・ドーピング基準を更に強化し、類似の大会に対する明確な制裁措置を導入。競技倫理についての啓発キャンペーンをグローバルに展開し、若い世代への教育を強化。スポンサー企業や放送局を巻き込み、倫理基準に反した大会への財政的支援を遮断。究極のスポーツ精神は、個人の肉体と精神の限界を、公正で誠実な努力を通じて追求するところにあります。この種の大会は、その価値観を物質的な快楽と引き換えに破壊しようとしており、根本的な再考が求められます。
ネットからのコメント
1、私は世界アンチドーピング機構(WADA)の国内下部組織でスポーツファーマシストとして世界レベルアスリートのアンチ・ドーピングをサポートしています。
肉体を強化したり興奮させたりする物質を使用し続ける、つまり、過剰摂取に慣れてくると、本来の肉体の機能(ホルモン、酵素、神経伝達物質など)は働くのをサボり始め、外部からのホルモン剤などの持続供給がなければ、からだの機能を維持できなくなります。そもそもの病気で致し方なく摂取する場合を除き、それは極めて危険です。賛成している医師は、その短期的な競技時期を診る役割であり、選手達一人一人の将来や日常まで責任は持たないことは、想像すればわかります。
2、エンタメとしては有りだと思う。また世界アンチ・ドーピング機構の批判分「スポーツの魅力は公正な競争という理念に基づいていて」について、この大会は医師の監督の元薬物使用許可を全選手共通のルールとしている以上、公正な競技とするのが妥当であり、機構の批判は論理的に破綻していると考える。今大会で世界新記録が出ても申請、受理なんてされないだろうし、既存競技と区別された物と認識した方が楽しめる。
3、クリーンな選手が健康長寿を担保されてる訳ではないけどドーピングに手を染めたorそうと思われる選手が平均寿命よりも遥か手前で亡くなってるケースが散見されてることを考えると、優勝25万ドル世界記録100万ドルは余りにも安いと思う。
4、この大会の賛否はあると思うけど、異を唱える理由として公正な競争という部分の主張は反論になってないのでは?出場者はルールに則って使用できるんだから公正と言えるオリンピックに限らず、用具によって記録が変わることがあるけど、ルールに則ってるなら問題ないのと同じだと思う
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0ac8de081352de79e395252ec85f1a7a280f14e1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]