5月19日、兵庫県たつの市新宮町段之上の住宅で、田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)が死亡しているのが発見された。警察は、10年ほど前に隣に住んでいた大山賢二容疑者(42)が13日ごろ千尋さんを刃物で複数回刺して殺害した疑いで23日に指名手配。さらに16日、高砂市内で路上にいた大山容疑者が警察に「人を殺した」と話していたにもかかわらず、内容が曖昧で凶器も確認できなかったため保護されず、現場付近まで送られていたことが判明した。

「人を殺した」と自ら口にした人物を、そのまま現場近くまで送り返した。この事実だけでも、現在の危機対応がどれほど形骸化しているかが分かる。曖昧だった、凶器がなかった――そんな理由で最悪の可能性を切り捨てた結果、74歳と52歳の命は戻らない。問題の本質は、現場警察官個人ではなく、「確定証拠がなければ動きにくい」という制度と判断基準の硬直化にある。
重大犯罪の自白があった場合は即時保護・拘束できる法整備、精神状態や危険度を専門家が即判定する仕組み、地域失踪情報と警察対応をリアルタイム共有する体制、この3つは最低限必要だ。事件後に「結果論だった」と片付ける社会は危険だ。本当に問われるべきなのは、異常を察知した瞬間に動ける社会かどうかである。
ネットからのコメント
1、警察がその場で帰してしまったくらい話の内容が支離滅裂だったとなると、精神的にかなり不安定な状態だった可能性もありそうです。ただ、どんな状況だったとしても、「人を殺した」と本人が話していたのに身柄を確保できなかったのは、やはり警察の大きな判断ミスだと思います。結果的に遺体発見前に接触していたわけですから、防げた可能性があったのではと感じる人も多いはずです。しかも今も所在不明というのが本当に不安です。地域住民からすれば恐怖しかありません。警察には言い訳ではなく、まずは一刻も早い確保と、安全確保に全力を尽くしてほしいです。今回の対応への検証も必要だと思います。
2、大山容疑者からは「人を殺した」と伝えられましたが、内容があいまいで凶器とみられるものを所持していなかったことなどから、身柄の確保には至らず~おいおい、人を殺したと言われたら、どんなことがあっても、確保して署に来てもらって話を聞くべきですよ。
基本のキが出来ていないばかりか、たつの市内の現場付近まで送り届けたって、いつから警察は便利屋タクシーになったんだ?全員降格処分だろ。
3、人を殺しと自ら話していた人物を、なぜ保護も確保もせず現場近くまで送ったのか。結果論では済まされないと思う。もちろん現場では曖昧な供述や証拠不足など難しい事情もあったのだろうが、“人を殺した”という言葉の重みを、今後はもっと慎重に扱う体制が必要ではないか。地域住民からすれば、『あの時点で何とかできなかったのか』という思いになるのは当然だと思う。
4、未解決事件の中に警察の初動が遅れたことも一因なものもある。戦後、迷宮入りした未解決事件の大半は警察の初動の遅れが原因と言われてるのに、八田與一の事件の初動も検問が2日後になった程に遅れてしまった。また、通報したところで、まともに取り合ってくれなかったケースもあったと以前取り上げられてたし。長年逃亡していたオウム真理教の高橋克也も、一般人が通報したけど警察が取り合ってくれず、通報者が強く言って仕方なく警察が身分確認したら本人が認めたため逮捕に至った教訓を何も活かしてない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1cea840b1719277c126d10f151ede375c475c016,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]