先週、厚生労働省研究班が市販薬の乱用、いわゆる「オーバードーズ(OD)」に関する調査結果を発表しました。過去1年で市販薬を乱用した高校生は約1.4%で、約70人に1人が該当し、問題が浮き彫りに。特に、薬物依存症患者の間で市販薬の使用が増加しています。今年10月、新宿・歌舞伎町で女子中学生がビルから落ち、オーバードーズ状態だった可能性が指摘される事件を背景に、この現象が社会問題化しています。
市販薬のオーバードーズは違法ではなく、政府が「ODするよりSD(相談)しよう」と啓発したものの、そのメッセージが「深刻さが伝わらない」との批判を受け削除されました。また、大量摂取による健康リスクは深刻で、意識喪失や急性中毒などの危険性があると報告されています。

オーバードーズは、若者たちの間でストレス解消や逃避の手段として広がっていますが、その現状は放置できるものではありません。市販薬乱用の増加は、社会の制度的欠陥を示しており、現行法が十分な抑止力を持っていないことを浮き彫りにしています。まず、政府と教育機関は啓発活動を強化し、若者に薬物乱用の危険性を正確に伝えるべきです。次に、薬局での購入制限を導入し、販売数の管理を徹底する必要があります。最後に、相談窓口を増やし、手軽にアクセス可能な支援体制を整えるべきです。
現実逃避の道として合法的に薬物が選ばれる現状を変えるには、社会全体で新たな価値観や逃げ道を提示する努力が不可欠です。この問題を放置することは、若者たちの安全と未来を脅かすだけでなく、社会全体の健康を揺るがす恐れがあります。迅速かつ総合的な行動を求められています。




ネットからのコメント
1、本来の使い方じゃないような形で過剰に入れなくていい薬を体に投与し続けたら、負荷がかかりすぎた体や臓器が壊れていく。それぞれ個人個人で生活の仕方で体の弱っている部分とか遺伝的に悪い部分があるから、良くない形で体に無茶をさせすぎたら後々の自分の人生に影を落とすことになる。
2、現実逃避したって答えは一生出ないだろう。オーバードーズかます事を目標にて今まで生きてきたってなら個人的には本望なんだろうな、とか思うけど、そんな人まずいないだろう。これまでの環境等が恵まれずこういう事態になっているのだろうが、やはり自分で打開、切り開いていかないといけないよ。薬や非行に走っても何の解決にもならない、一層自分の人生傷つけていると思うべきだ。
3、大人の社会でもメンタルケアは大流行で、年中産業医や担当部署からのストレスチェックがあるけれど、形ばかりで何一つ困っていることが解決しないです。
相談しろと言うけれど、相談に対して適切に対応できる人が少なすぎるのが現状。そもそも相談というのはちょっとした愚痴のようなものの中に深刻な問題が隠れているものです。そういう無数の相談が全てスルーされているのに、相談しないのが悪いというような風潮があるのは、全く問題の本質が理解されていないのでしょう。精神科医なんかより、実際のクライアント側が自ら制度設計に関わっつたほうがよいと思います。専門家が全く役に立っていないのがこの分野。
4、現実逃避は簡単ですが、現実問題として親、学校を含めた生活環境が大変であってもちゃんと生きている子どもたちもたくさん居ます。社会のセーフティネットワークが弱さもあるのでしょう。学校も今やボロボロ、地域関係は希薄、福祉も学校や地域が把握し連携ができていないと気づけません。本来、どこかしらで引っ掛かれば支援を受けられていたはずです。しかし、現実から逃げたところで変わらないのも現実。どこかで自分自身や親、学校と向き合うことになり、自分で決めて変わる必要があります。それを支えるのが大人の仕事なのでしょうが、出会う人によって人生が本当にいい方向にも悪い方向にも、いや、悪い方向の方が多い、そんな社会になってしまったのが悲しいですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/717c3a407c4565db927cf1f0f3f3eaf3984e93ab,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]