1997年の神戸連続児童殺傷事件の被害者遺族である土師守さん(70)は、次男の淳君を殺害した元加害少年Aに対する損害賠償請求について、時効を迎えたことで再提訴しないことを決断しました。その背景には、事件の本当の真相を知りたいという土師さんの強い思いがありましたが、2015年に元加害者が無断で出版した手記「絶歌」の内容により、彼の誠意が疑問視されました。事件から29年が経過し、土師さんは費やした年月と蓄積した心の苦しみの中で、自らの人生において「区切り」を選びました。

この事件の根本には、被害者遺族としての声が完全に拾い上げられなかった社会制度の欠陥があります。加害者が14歳の少年だったことで公開裁判にならず、遺族は詳細を何も知らされないまま進んだ少年法の運用。さらに、加害者の手記出版による二重の精神的苦痛が生じたことは、制度が本当に誰を守るべきかを問う強い警鐘です。

まず制度改革として、1)重大事件の被害者遺族が捜査や審判の過程で発言できる仕組み、2)加害者による無断の被害者関連表現の出版を制限する法律の整備、3)少年法の適用年齢やその運用方法の再検討が求められます。これらが未整備のままであれば、同様の苦しみが今後も繰り返されるでしょう。

「少年である加害者の更生」と「奪われた命の重さ」の間に横たわる乖離を克服しない限り、被害者遺族はただ泣き寝入りする運命にされてしまいます。不完全な現制度は、真の正義を実現できていません。それを変えるのは、私たちすべての社会的な責任であり、未来への最善の贖罪です。





ネットからのコメント
1、よく頑張りましたよ、お父さん。もう十分でしょう。自分の人生を歩むことも大事ですよね。こんな人生歩むはずじゃなかったでしょうに。可哀想に。たまたま快楽殺人のターゲットになったばっかりに。
。。。本当に加害者のことは許せないなぁ。事件後の対応みても、誠心誠意償おうなんて、微塵もないだろ。更生ってなんだよ。更生なんてしないよ、快楽殺人者が。少年だろうと関係がない。加害者よりも、被害者の権利を守るように社会に変わってほしい。このお父さんの苦しみを、それ以上の苦しみを、加害者は味わうべきだろう。
2、ご両親は優しすぎますね。普通だったら損害賠償を止めて、相手方の善意に任せるなんてことはできないと思う。少年法の廃止、100歩譲って改正は必要では。触法少年の年齢も下げた方がいい。これをしないから、同じような事件があった際に過去の事件で子供を亡くされた遺族はまた苦しむ事になるのではないか。
3、あくまでも個人的な一意見ですが、もう疲れたので関わりたくと言う側面も多分にあると思います。加害者からの手紙閲覧や損害賠償請求をすることで亡くなった子供のことを忘却の彼方に葬ってはいけないと言う思いと、あまりにも理不尽と異常な事件の犯人と何時までも向き合わなければいけないと言う多大な精神的な苦痛。
記事にも書かれてましたが犯人からの手紙を毎年読むと言うのはあまりにも精神的な負担が大きすぎて、その手紙から良い所を見つけると言う風にしか希望の光も見出せない。またそう考えないとまだこの先何時までも犯人に振り回されてしまうし、そうでないと救いの光は永久に見えてこない。歴史を紐解いても屈指の異常犯罪に自分の代で形を付けたかったと言うのもあるのではないでしょうか?あまりにも理解が出来ない理不尽かつ異常犯罪の末路はそこまで被害者家族に背負わせなければいけないのか?と考えてしまいます。
4、ショッキングな事件でしたお父様が賠償金目当てではないというのはよくわかりますお金をもらったところで息子さんは帰ってきません逆にAは、例えば毎月3万でも5万でも良いから、印税ではなく、自分で働いて得たお金をお父様に渡し続けて、手紙も送り続けて、もし可能なら年に一回墓前で手を合わし続けて、贖罪の気持ちを表すべきだったと思います。息子さんの気持ちを推し量ることができないので、Aはお父様の悲しみをいかに和らげるかということに、もっと配慮をすべきだったと思います。
さすがに70歳で、お父様もお疲れになられたと思います。一方で息子様が亡くなって、もう一方で犯人が治療を受ける、というのが、法律に基づいての処置だろうけど、どうしても腑に落ちません。少年法の更なる改善を求めます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0ff8e108456e92832f6e983fb6a9ce475fc8984e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]