2025年7月28日、大阪府警は、アンゴラパビリオンの工事を担当した建設会社「一六八建設」の経理担当者を業務上横領の疑いで刑事告訴しました。経理担当者は、昨年11月から今年5月までの間に、会社の売上金を26回にわたり着服し、1億2000万円余りを不正に取得したとされています。
このため、同社は下請け業者に対して1億円以上の代金未払い問題を抱えていることが明らかになりました。また、建設業法に基づき、一六八建設は大阪府から8月6日から9月4日までの営業停止処分を受けました。同社の社長は、許可申請を経理担当者に任せていたことが原因で許可が未提出であったことを認めています。
【批判型】
この事件は、業界の信頼性を大きく揺るがす重大な問題です。アンゴラパビリオンの建設における未払い工事費は、ただの金銭的損失に留まらず、契約の履行に必要な基盤を崩す結果を招きました。経理担当者が1億2000万円を着服した背景には、企業の監査体制の甘さや、経理業務の不透明さが浮き彫りになっています。現場のリーダーが許可申請を怠ったことも、経営責任を問われるべき深刻な問題です。
問題の本質は、企業内での監視・管理機能が欠如していたことにあります。特に、経理担当者への過度な依存や、社内チェック機能が不十分だったことが直接的な原因です。解決策として、まずは企業内部の透明性向上を図るため、厳格な監査制度の導入が急務です。さらに、従業員に対する倫理教育やコンプライアンスの徹底が求められます。そして、行政側も企業活動の監視を強化し、問題が発生した際には迅速な対応を行うべきです。
企業経営の責任は、従業員個人の不正に留まらず、会社全体の管理体制がいかに機能しているかにかかっています。この問題を契機に、業界全体で不正防止に向けた改革が進むことを期待します。
ネットからのコメント
1、発注者から末端までの請負経路について公表されていないから憶測コメントの嵐ですね少なくとも、この建設業者は元請ではないし、協会も経路の中には入っていません被害を受けた業者も国土交通省のデータベース(WEB上で公開されている)を検索すればこの会社が建設業許可を受けていないことは確認できたはずまあ一番悪いのは「一六八建設」間違いないです・・・
2、別のニュースでのインタビューでは経理担当者は「別の滞っていた支払いに使った」と言っていますね。今回は「貸付金を返してもらった」と。言い分が変わっているのは気になりますね。私的流用は常に否定しているようですが。こんなのは会社の帳簿を見れば基本的には一目瞭然のこと。憶測であれこれ言うよりも、きちんとした事実を知りたいですね。
3、業法の許可申請していないということ?そんな業者に発注する方もどうなのか、申請を経理担当者にさせる会社もどうなのか?色々不明なので続報を待ちます。
4、万博協会や大阪府、大阪市が払えば。というよくわからないコメントありますが、払ったところで何も解決しないんですけどね。仮に立て替えて払ったとしても、どういう法的な根拠のもとで払っているのか?という話になる。万博だからOKという超法規的措置なのであれば、報道されてない他の公的な事業で同じ様な事があれば、なぜ万博だけは特別なのか?という話にもなる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5e2d38646ee4980ff9a63950cd69a9be7d86db92,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]