ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、米国のドナルド・トランプ大統領との会談を控えて、ロシアの侵略を終わらせるのはロシア次第だと述べました。これに先立ってトランプ氏はウクライナに対し、クリミアの放棄とNATOへの非加盟を要求し圧力をかけていました。プーチン大統領との会談後、トランプ氏は停戦への働きかけをやめ、最終的な和平合意への方針に切り替えました。
また、トランプ氏は「ウクライナのゼレンスキーが望めば戦争は即座に終わらせることができる」とSNSに投稿し、クリミア問題とNATO加盟について変更不可能と述べました。一方、ゼレンスキー氏は米国や欧州の支援を得てロシアを平和に追い込むと強調しました。
ウクライナとロシアの紛争は長期化し、国際社会の対応が問われています。トランプ氏の圧力は、問題をロシアの次元で発言し、本質を見失っていると言えるでしょう。クリミアはウクライナにとって不可欠な領土であり、この問題を軽視することは容認できません。過去の経緯を踏まえた冷静な判断が必要です。まず、相互の信頼回復が優先課題であり、国際社会は外交ルートを活用し、ロシアの侵略を終わらせるための具体的な枠組みを構築するべきです。次に、ウクライナの主権を尊重するための経済支援を強化し、安全保障を見守る多国間の取り組みが求められます。
そして最後に、和平交渉の場を提供することで、包括的な解決に向けた努力が必要です。ウクライナと国際社会は一丸となって真の平和を模索しますが、そもそも平和とは妥協ではなく、正義の実現です。
ネットからのコメント
1、ウクライナの領土一部割譲、NATO加入断念およびクリミア主権を渡すことはほぼ完全敗北を意味する。クリミア侵略から始まったロシアへの経済制裁も終わるのだからロシアとしては完全勝利に近いのではないだろうか。もちろんこれほどの長い戦争を終結させ和平に進むことは重要であるにしても、ウクライナの完全降伏に近い内容にトランプがなびいていることは、ロシア、アメリカ両大国が領土侵略戦争の正当性を認めることでもあり、日本だっていつロシアに攻められるかわからない。その時、日米協定でアメリカが日本を守ってくれるだろうか。今回それが一気に揺らいだ気がする。
2、この戦争に対して、ウクライナや欧州諸国と、アメリカ(トランプ氏)との間に温度差がかなりありますね。米国はこれまでとは違い、トランプ氏個人のわがままで動いている感があります。
今、積極的に仲介役を買っているのも、トランプ氏が個人的にノーベル平和賞をもらいたいだけで、あとのことは考えていないでしょう。欧州諸国はそうはいきません。ウクライナ陥落なら、次はNATOとなるからです。
3、ロシア、ウクライナとも言い分があるから停戦は難しい。現状、ロシアの方が戦況が有利なので停戦するのであればウクライナが譲歩するしかないでしょう。ウクライナがロシアに勝てる見込みは無いし、欧米の支援頼みの状況でいつまで続けるのか。トランプはそろそろ支援を終わらせたいようです。恐らくゼレンスキーは今回もプーチンの停戦条件を受け入れないと思いますが、拒否を続ければさらに悪い条件での停戦を迫られることになるかもしれません。
4、「武力による現状変更は断じてみとめられない」と繰り返した安倍晋三が生きていてこの状況を見たら何と思うだろう。ウラジーミル(プーチン)に対してどういう態度でどんな言葉をかけるのだろう。トランプとプーチンがやろうとしていることは「力による現状変更」とその追認に他ならない。(日本の)保守・右派は、今こそ声を上げるべき。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9cd41acf71242df2e133475d53fde4381a1e8d31,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]