2023年10月20日と21日に実施された全国世論調査では、皇族数の確保策として提案される「旧宮家出身の男系男子を養子縁組で皇族にする案」に対し、「反対」の意見が32%で「賛成」の28%を上回り、39%は「わからない」という立場でした。同時に審議されている「女性皇族が結婚後も皇族身分を保持する案」に関しては、「賛成」が60%、「反対」が12%と、大きな差が生じています。政府はこれらを皇室典範改正の中で検討する方針です。本調査は、NTTドコモの「dポイントクラブ」会員を対象に、約2045人から有効回答を得て実施されました。

皇族制度の在り方を巡るこの議論は、国民的な価値観の対立や制度の根幹を問うものでありながら、現状の枠組みでは国民的合意を形成できていない点が浮き彫りです。特に旧宮家出身者を養子縁組で皇族化する案に関しては、歴史的経緯への理解の欠如が進む一方で、それを現代的な制度改革で埋める試みの難しさが露呈しています。
問題の本質は、皇室典範の改正が男性系継承に固執し過ぎた結果、現代の多様化した価値観と乖離していることです。例えば、女性皇族の身分保持案への高い賛成票は、変化を求める世論を既に示唆しています。
解決策として、まず①時代に即した男女平等の観点から、女性皇族の継承権を具体的に検討するべきです。次に②国民的議論の場を設け、広範な意見を集約することで真正の合意形成に努めることも必要不可欠です。そして③歴史や文化的背景を踏まえつつも、今後の社会を見据えた現代的な視点を政策に反映させるべきです。
私たちが守るべき皇室制度は、日本の伝統と国民の意志が交差する場所にあるべきです。過去の遺産を尊重しつつ、未来を見据えた新たな道筋を築くことこそ、真の保守と革新の調和ではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、この手の調査をする際には、養子になるのが600年前の子孫で20世代も隔てていることをきちんと説明すべきだと思います。もしかすると明治大正ぐらいの近い子孫だと勘違いされている可能性がありますから。まさか室町時代に枝分かれした、源頼朝や足利義満より遠い子孫だなんて思いませんよね、普通は。
それもこれも明治天皇の玄孫などと名乗る方がいるから、間違いを助長させるんですよ。明治天皇の皇女の子孫、つまり女系の玄孫であって、男系では薄い薄い、水より薄い血筋が繋がっているだけの子孫であるとご本人も自己紹介すべきだと思います。
2、憲法上疑義のある養子案のみを最優先にしていることはおかしい。宮内庁長官は繰り返し皇室のお考えを聞いて欲しい、国民に広く支持される制度をと訴えているし、養子案に賛成の議員はそれを真っ向から無視しているとしか思えない。やはり女性天皇、女系天皇に関してもしっかりと議論をするべきで、そもそも男系男子に拘っているのは性染色体のY遺伝子は男子にのみ引き継がれるという根拠なのだろうか。そんな事よりも育つ環境が最も大切なのであり無理して養子を迎えても、その方は国民のままでそこで育った人が天皇になるというのは想像し難い。今の時代に男系男子オンリーでは行き詰まるのも当然だろう。
3、正直、国民感覚としては直系長子が最もしっくりくる。愛子さまは天皇皇后両陛下の直系のお子さまであり、幼い頃から多くの国民が成長を見守ってきた。
将来を見据えた教育を受けられ、公的な場での立ち居振る舞いにも品格が感じられる。また、お母様である雅子さまの存在も大きい。優れた国際感覚と深い知性を備え、長年にわたり皇室の重責を担われてきた雅子さまに共感し、敬意を抱く国民は少なくないだろう。そうした両陛下のもとで育たれた愛子さまに対し、親しみと信頼を感じる人が多いのも自然なことだと思う。だからこそ、直系長子による継承は、多くの国民にとって最も納得感のある形ではないだろうか。一方で、約80年間一般国民として暮らしてきた旧宮家の方々を養子として迎える案より、国民にとって身近な存在である直系長子の方が自然に感じられる。
4、まずは現在、政権が進めようとしている旧宮家養子案がどの様な中身であるのかという事を国民間で共有する事が何よりも重要。全てはそこからスタートする話なのでは?その上で、皇室典範が制定された明治時代以前の歴史も踏まえて、新しい皇室の在り方を国民的に議論し模索していく必要がある様に思う。まかり間違っても一内閣、一政権で拙速に進めても良い様な軽い事ではない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/68e6bc5cec436a6163e43f432a2c0fd70088e1af,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]