令和8年度大学入試から、駿台予備学校を運営する駿河台学園(東京)が合格者数公表を取りやめると発表。理由は、受験生が複数の予備校や塾をかけもちし、合格実績が重複計上され信頼性が形骸化しているため。実際、令和7年度の東大合格者数は駿台1351人、河合塾1174人、東進815人の計3340人で、実際の合格者2997人を上回る。
代々木ゼミナールも過去に同様の対応をしている一方、多くの予備校は指標として公表を続けている。基準緩和による「水増し」も指摘され、数字の厳格化や情報提供の多様化が課題となっている。
予備校業界の合格実績は、数字が信頼を示すはずの指標でありながら、実際には多重計上や基準のばらつきで誇張された虚像となっている。現状は「合格者数」という看板が消費者を誤導し、真の教育力を測れない異常事態だ。背景には、受験生のかけもち通塾、講習生の含有、公表基準の恣意性といった制度的欠陥がある。解決には、①全予備校共通の合格者算出基準を業界団体が制定②講習生や短期受講生の除外③第三者機関による数値監査が不可欠だ。数字だけを競い合う虚構から脱し、本当に生徒の成長を支える教育価値を示す時代に変わらねばならない。情報は透明であってこそ力を持つ。
曖昧な栄光より、確かな信頼こそが業界の生き残りを決める。
ネットからのコメント
1、東大受験指導専門塾「鉄緑会」のホームページによれば、東京大学への進学実績は618人、特に理科3類合格者は60人と記載されている。しかし、この数字には疑問がある。鉄緑会に通う受験生の中には駿台予備校にも関わりを持つ者がおり、夏季・冬季セミナーや模試を受けた受験生も含めればこの数字に達する可能性はある。駿台の決定通り、大学合格者の発表は本来の意味を超えた過剰な数字となっている点は事実である。こうした実績数値は単純比較が難しく、塾や予備校の合格者数の公表には慎重さが求められている。
2、30年前に都内の進学校に通ってましたが、代ゼミや東進ハイスクールは、講義も模試も全て無料で受けられました。少しでも利用したら大学合格実績としてカウントされちゃうので、その頃からおかしな話だと思ってました。
3、東大合格しそうな人を複数の予備校が授業料免除などで囲って、その分を合格可能性の低い人から高額な?授業料として負担させるというのが予備校のビジネスモデル。
今後合格者数を公表しないなら、そういう負担する人が集まりにくくなるから多少影響はあると思う。
4、40数年前、一浪で駿台に通っていました。当時から東大合格者No.1を謳っていました。この頃、駿台では合格者名簿を作成していましたが、駿台の在籍者が代ゼミの合格者にも掲示されていたので、この人は2つの予備校に通学していたのかと思いました。これもらからくりの一つではないでしょうか。でも駿台は凄い予備校でした。他大学に籍をおきながら通学している人もいたし、明治や法政クラス合格しても入学せず駿台を選んだ人がいたり、医学部コースは3浪から4浪の人もいたし、噂では7浪の人もいると聞きました。私は進学校にいたわけではないので、座席も入学試験の成績順に座らせるので、場違いな予備校に入学したのかなあと当時は思ったものです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9fea2eed01e5ef3dc331c7b5b0b0375061f78779,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]