2023年6月28日、沖縄県名護市安和の土砂搬出港前で、辺野古移設に「牛歩」で抗議していた70代女性を制止しようとした47歳の男性警備員が、ダンプカーに巻き込まれて死亡、女性も重傷を負った。現場カメラ映像には、警備員が女性と車両の間に入り、そのまま車両に衝突する様子が記録されていた。沖縄県警は、女性が重過失致死または過失致死に該当するかを調査しており、運転手や合図を送った警備員の責任についても捜査を進めている。
この事故の異常さは、抗議活動という市民の権利の場が、一瞬で命を奪う惨事に転じた点にある。抗議者の行動だけを刑事責任の焦点に据えるなら、背景にある工事の強行や警備・交通管理の不備が覆い隠されてしまう。問題の本質は、住民の抗議権と公共の安全を調整する制度設計が欠落していることにある。再発防止には、第一に抗議現場の交通規制と安全ラインの明確化、第二に警備員と運転手双方へのリスク回避訓練の徹底、第三に住民参加型の協議体を設けて安全対策を事前に合意する仕組みが必要だ。人命を守るための制度を怠ったまま、責任を一個人に押し付けるのは最も安易で卑怯な結末である。権力の都合より命の尊厳を優先する社会でなければならない。
ネットからのコメント
1、そもそも、この抗議行動自体がなければ、こんな事故は起きなかったはず。
亡くなった警備員さんをはじめ、ダンプのドライバー、関係者が気の毒。とりあえず、抗議していた女性の責任をとことん問い詰めてほしいです。
2、座り込みと称して活動している市民団体ですね。活動は自由かもしれないが、法と社会秩序は守るべき。道路脇を違法に占拠している件も含めて厳正に対応してほしい。
3、無辜の警備員をしに至らしめた結果の重大性を鑑みれば、主義主張はどうあれ当然刑事責任を問われるべきでしょう。表現の自由とは、他人の生命財産や社会秩序に重大な侵害を及ぼしても保護されるべき法益があるものではない事は明らかです。権利の主張の濫用は厳に慎むべきです。
4、これは、被害者の警備員かた及び警備員の家族の方がかわいそう。もっとこのような活動家を取り締まれないものか、まだまだこれからこのような被害者がでてくるとおもいます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e1867c1ef3cea9083f5b3b72a3a7f6d4077b5b7d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]