公立中学校に勤務する学校司書(司書資格を持たない臨時職員)の杉山香織さん(仮名)は、子どもたちの読書量の二極化と「読む力」の低下を憂慮している。文部科学省の調査によると、中学生の不読者率は2016年の15.4%から2025年には24.2%へ拡大。読書量が語彙力や構成力に直接影響することが調査結果と杉山さんの実感から浮き彫りになっている。地域活動などの機会の制限やスマートフォンの普及も影響とみられ、図書室を子どもたちの安心できる居場所にする取り組みが重要視されている。しかし、学校司書の配置率は64.1%と充足しておらず、体制面の課題が浮き彫りだ。

学校司書としての杉山さんの勤務条件は会計年度任用職員として1日4時間勤務、1年更新と限定的なもの。図書室活性化のために本選びや居場所づくりなどの工夫に取り組んでいるが、予算不足や司書配置に関する法制度の曖昧さが課題として残っている。
読書量の二極化と校内図書館の停滞は、現代教育が抱える深刻な課題の一つです。杉山香織さんのように情熱を注ぐ学校司書の存在は貴重ですが、その配置率が64.1%にとどまり、多くの学校が適切な読書環境を提供できていません。この現状は、学校図書館法の「司書を努力義務にとどめる」という制度設計の欠陥を体現しています。
この問題の背景には、教育予算の分配不足、子どもの読書習慣軽視、さらには社会としての「知的基盤形成」への意識の希薄さがあるといえるでしょう。実務的な改善策として次の3点を提案します。まず、学校司書の配置を努力義務から「必須要件」に法改正すること。次に、自治体ごとに予算計画を見直し、教育現場への財源を増やすこと。そして、教育委員会を通じて読書活動を促進する全国統一のキャンペーンを実施することです。
子どもたちの読書習慣を育むことは、単に知識を増やすだけでなく、思考力や共感力を育てる重要なステップです。図書室が「居場所」として機能するだけでなく、知の発信地となるべきだという価値観を共有できなければ、未来の社会基盤は希薄なものとなるでしょう。
力を注ぐ現場の司書たちの活動が無駄にならないためには、今すぐの制度的な変革が必要です!
ネットからのコメント
1、読書の楽しさに気付けるかどうかが分かれ目。そのためには、とにかく面白い本に出会うこと。本の中には、1ページ読んだらその世界に引き込まれて一気に完読するほど面白い本もあれば、2.3行読んだだけで眠くなるほどつまらない本もある。だから、最初のきっかけとして、大人が子どもに面白い本を薦めることが大切だと思う。
2、私が子供のころから読書量の低下は言われていたように思いますが、改めて言うぐらいであれば、経済メディアなのだから数値ぐらいはきちんと示すべきだと思います。印象ばかりで語っている気がします。私も子供のころは全く本は読まず、大学生になってから本の面白さに気づいた人間です。きっかけを作るのは大事だと思いますが、他に興味がある児童・生徒に大人がどれだけ仕向けても、効果を出すのは難しい気もします。
3、読書離れというより、「時間の使い方」が変わったのかもしれない。今の子どもたちは、知りたいことがあればまずスマホや動画で調べる。
だから本を開く必要を感じにくくなっているのだと思う。ただ、短い情報ばかり見ていると、まとまった文章を読む力や考える力はどうしても鍛えにくい。本を好きになるかどうかは人それぞれでも、学校の図書室が「静かに本を読む場所」だけでなく、気軽に立ち寄れる場所になっているという話はいい取り組みだと思った。むしろ大人のほうも、スマホばかり見ていないか少し考えさせられる話だと思う。
4、読書は本来楽しいことなんだけど、大人が学校の勉強なんかの向上の為に子供に読書を押し付けるとしたら、それは楽しくないこと。私も子供に読書の楽しさを知って欲しかったので、小学校入る前ぐらいから、とにかく本屋に一緒に行った。そこで興味を持つ本があれば、積極的に買い与えた。読み切った本もあるし、途中でやめてしまった本もある。ただ、それは仕方の無いこと。子供の想像と違った中身だとしたら、無理して読ませるのも変な話だ。この春から高校生になるが、読書は今もしている。本屋は今も大好きだけど、身近にあった書店が次々閉店してしまった事が残念だ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/afcbed5d27eea62af35aa5cef54938f83d1f708b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]